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Red Hat、オープンソースRISC-V ISA開発のための財団に参加

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昨年 IBM に買収された Red Hat は、RISC-V オープンソース命令セットアーキテクチャ (ISA) を開発する企業グループである RISC-V Foundation に加盟した最新の大手企業です。

オープンソースソフトウェアとオープンソースハードウェアの融合

オープンソースコミュニティの究極の目標は、オープンソースハードウェア上でオープンソースソフトウェアを実行できることです。これは、オープンソースファームウェアを搭載したRaspberry Pi開発ボードを開発する非営利団体であるRaspberry Pi Foundationに対し、プロプライエタリなArm ISAからオープンソースのRISC-Vへの移行を多くの人が求めている理由でもあります。 

Raspberry Pi Foundationはまだその取り組みを確約していませんが、1月にRISC-V Foundationのメンバーになったことで、この方向への一歩を踏み出しました。Armベースのチップだけでなく、RISC-V開発ボードもリリースするかどうかはまだ不明です。 

他のArm顧客についても同様のことが当てはまるでしょう。顧客企業が関心を持つ特定の市場でRISC-Vが明確な勝者となるまでは、これらの企業は近い将来、ArmチップとRISC-Vチップの両方を使用する可能性が高いでしょう。これは、Red Hatのようなソフトウェアおよびサービス企業にとって特に当てはまります。彼らは、より長期間にわたって複数のチップアーキテクチャをサポートする必要があります。

IBMは2013年に、Powerブランドのマイクロプロセッサ向けISAのオープンソース開発を目的としてOpenPower Foundationを設立しました。現在、OpenPowerはGoogleやNvidiaなどの企業から支援を受けており、IBM以外の企業もPowerチップを製造できるという構想があります。 

しかし、スーパーコンピュータや一部のデータセンターを除けば、Powerチップはそれほど普及していません。Intelチップと同等の性能を得るには、かなりの費用がかかる傾向があるからです。最近のAMD Epyc Romeサーバーチップの登場により、性能と価格の競争はさらに激化し、Powerチップがサーバーチップ市場で競争するのはさらに困難になるでしょう。

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