
Moore Threads DX12対応ドライバに続き、中国に拠点を置くGPUメーカーは、新作および既存タイトルの最適化とバグ修正を特徴とする新たなドライバを次々とリリースしました。このドライバ「PES Control Center 270.80.2」は、S80およびS70グラフィックスカードのゲームパフォーマンスを最大40%向上させます。
Moore Threadsは、『Getting Darker』、『Predator』、『War Will』、『Sniper: Ghost Warrior Contact 2』、『Man of War 2』の5タイトルに最適化を導入しました。中でも『 Getting Darker』はドライバ270.80.2で40%のパフォーマンス向上を達成し、最も大きな改善が見られました。同様に、『Predator』は30%のパフォーマンス向上を達成しました。Moore Threadsは、最後の3タイトルのパフォーマンスに関する詳細は明らかにしておらず、『War Will』、『Sniper: Ghost Warrior Contract 2』、『Man of War 2』は「ゲームエクスペリエンス」の最適化を実施したとのみ述べています。
Moore Threads社がGPUドライバーを継続的に改良しているのは素晴らしいことです。今月初め、ついにDX12対応ドライバーを初めてリリースし、ゲーミングに特化したMTT SシリーズGPUでDX12タイトルがプレイできるようになりました。しかしながら、Moore Threads社は最新のDX12ドライバーでさえも依然として重大なパフォーマンス問題を抱えており、フラッグシップGPUはTuringベースのGTX 1650よりもパフォーマンスが劣っています。
そのため、ムーア・スレッド社は、将来的にAMDやNvidiaといった経験豊富なメーカーと競争するためには、本日取り上げたようなドライバーアップデートを継続的に提供していく必要があるでしょう。ムーア・スレッド社は、数年前にGPUドライバーアップデートの開発を開始した当時のIntelと非常に似た状況にあります。
Intelは、Arc Alchemist GPUの微調整に数年にわたるドライバの継続的なイテレーションを要しました。Moore Threadsとの主な違いは、Intelよりもさらに悪い状況にあり、GPUは数年前のエントリーレベルのカードとほとんど競合できないことです。したがって、ハードウェアがボトルネックではないと仮定すると、この問題を克服するには、ドライバのイテレーションにさらに大きく依存する必要があるでしょう。
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Aaron Klotz 氏は Tom's Hardware の寄稿ライターであり、CPU やグラフィック カードなどのコンピューター ハードウェアに関するニュースを扱っています。