
ハードドライブとSSDで知られるWestern Digitalが、技術的な意味でのストレージデバイスではない新製品を発表しました。Ultrastar Transporterと呼ばれるこの製品は、Western Digital製の新しいトラベルケースで、368TBという驚異的な容量のNVMeフラッシュストレージを収容します。TAAに準拠したこのケースは、12コアのIntel Ice Lakeサーバーを搭載し、すべてのSSDと200Gbイーサネットポートをデュアルで備えています。
Ultrastar Transporterブリーフケースは、サーバーとエッジロケーション間の高性能・大容量データ転送を実現します。Western Digital社によると、物理的なストレージ転送、特にインターネット経由で転送すると数日から数週間かかるような膨大なデータ転送の需要が高いとのことです。WDの新しいトラベルケースは、膨大なデータを従来の物理的な転送方法で転送できるようにすることで、この問題を解決します。
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例としては、大容量のデータ収集をある場所から別の場所で処理する必要があるワークロードが挙げられます。また、マルチデータセンターワークフローの増加も挙げられます。マルチデータセンターワークフローでは、大規模なデータセットを複数の場所で保管し、インターネット帯域幅の限界を超える速度でそれらの場所に迅速に送信する必要があります。
Ultrastar Transporterは、368TBのNVMeフラッシュストレージを収容するラックマウント型サーバーです。12コアのIntel Ice Lake Xeon 4310 CPU、128GBのDDR4 RDIMMメモリ、1300W Titanium PSU、そしてブートドライブとして機能するRAID 1構成の2TB SN740 NVMe SSDを2基搭載しています。I/Oは、200GBイーサネットポート×2、USB 3.0ポート×2、DB9シリアルポート×1、VGAポート×1を備えています。ボード上には7基のPCIe Gen4スロットが搭載されており、そのうち4基はx16スロット、3基はx8スロットです。これらのPCIeスロットは、368TBのSSDストレージすべてをシステムに接続します。
ケース自体は一般的なキャリングケースに似ています。外側は硬質プラスチック製で、ケースの縁には金属製のレールが付いています。ケースには2つのラッチ機構と、セキュリティロックを取り付けるための機構が備わっています。このトラベルケースは、2つの車輪で転がして運ぶことも、ブリーフケースのように持ち運べるハンドルを使って運ぶこともできます。
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Aaron Klotz 氏は Tom's Hardware の寄稿ライターであり、CPU やグラフィック カードなどのコンピューター ハードウェアに関するニュースを扱っています。