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ミニチュアPCはアンロック済みのRyzen 9 5900HXを搭載し、3台の4Kモニターをサポート

最近は小型PCが数多く登場しており、セグメンテーションは避けられません。その結果、一部のシステムはオフィスワーカーをターゲットにしています。一方、T-BaoのTBook MN59のように、eスポーツゲームをプレイしたり、クリエイティブ系や生産性向上系のアプリケーションで3画面表示を必要とするユーザーなど、より要求の厳しいユーザー向けに設計されたものもあります。T-BaoのTBook MN59(BanggoodでLiliputing氏が発見)は、AMDのアンロック済みZen 3ベースの8コアRyzen 9 5900HXプロセッサ(3.30~4.60GHz)を搭載し、ゲームパフォーマンスを最大限に引き出すために2.10GHzで動作する512個のストリームプロセッサを搭載したRadeon RX Vega 8 GPUを搭載しているため、非常にパワフルです。 

TBook MN59 の BIOS が実際にオーバークロックや TDPup (最大 54W) 機能をサポートしているかどうかは不明ですが、デフォルトの仕様でもこのプロセッサは非常に強力です。  

このPCのサイズは19.8×19.8×4.8cmで、AppleのMac Miniと幅と奥行きはほぼ同じですが、1.2cm高くなっています。この高さ(と外付け電源ユニット)のおかげで、T-Baoはやや大型のクーラーを搭載でき、理論上はCPUをより長時間、高クロックで動作させることができます。 

TBook MN59 システムには、16GB または 32GB の DDR4-3200 メモリと、M.2 フォームファクターで最大 1TB の NVMe SSD を搭載できます (もちろん、最大 8TB の容量を誇る最高の M.2 SSD の 1 つにマシンをアップグレードできます)。さらに、高さが増すことで得られるもう 1 つの利点として、2.5 インチ SATA ドライブ 1 台も搭載できます。 

T-Bao

(画像提供:T-Bao/Banggood)

T-BaoのMN59は接続性も非常に高く、2本のアンテナを備えたIntel Wi-Fi 6モジュール、GbEポート、USB 3.0 Type-Aコネクタ2個、USB 2.0ポート4個、USB Type-C、3.5mmオーディオジャック(入力と出力)を搭載しています。また、非常に洗練された統合GPUは、DisplayPort、HDMI、USB-Cコネクタ(65W Power Delivery対応)を使用して最大3台の4Kp60ディスプレイを駆動できます。

T-Bao

(画像提供:T-Bao/Banggood)

AMD が CPU と GPU を強化した次世代の Ryzen 6000 シリーズ APU をリリースするまでは、Ryzen 9 5900HX は入手可能な最も強力なラップトップ プロセッサの 1 つになります (新しいプロセッサがリリースされても速度が低下することはありません)。そのため、T-Bao が TBook MN59 をエントリーレベルのゲーマーやクリエイティブ プロフェッショナル向けのソリューションとして位置付けているのも不思議ではありません。 

しかし、価格設定に関しては、こうしたポジショニングには欠点があります。TBook MN59は現在Banggoodで899ドル(16GB/512GBモデル)で販売されていますが、欧州や米国で販売される際には消費税が上乗せされるため、決して安くはありません。しかし、そのメリットを考えると、高価すぎるとは言えません。  

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。