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大学が過去と手を繋ぐ - 3Dプリンターで500年前の義肢を再現
3Dプリントされた手
(画像提供:オーバーン大学)

3Dプリントの登場により、義肢の世界は永遠に変わりました。先日、3Dプリントで顔面修復手術を受けた男性の話を取り上げました。そして本日は、オーバーン大学の研究者たちが製作した、16世紀の錬鉄製義手の3Dプリントレプリカをご紹介します。

カッセルハンドプロジェクト:モデルの操作方法のヒントとコツ - YouTube カッセルハンドプロジェクト:モデルの操作方法のヒントとコツ - YouTube

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チームは最終的に、「カッセルハンド」と呼ばれる義手を使用することを決定しました。これは1500年代にドイツ起源と推定される義手です。カッセルハンドは、ルネサンス時代から現存する数少ないヨーロッパの機械義手の一つです。チームはそのデザインを可能な限り正確に再現し、可能な限り正確なレプリカを3Dプリントしました。

研究者たちはこのハンドの物体保持能力をテストし、最大20ポンド(約9kg)の重量を支えられることに驚嘆しました。しかも、これはオリジナルの鉄フィラメントではなく、PLAフィラメントを使用した製造方法です。このハンドでカップを掴み、保持するデモ動画をご覧ください。指はリリースレバーが作動するまで保持されたままです。

しかし、このレバーは3Dプリントしたレプリカを披露する際に少々問題を引き起こしました。人々が誤ってレバーを壊してしまうことが多々あったからです。これは、モデルを改造してレバーを小さくすることで解決しました。この変更により、チームはこの歴史的な逸品を、デモンストレーション中に壊れてしまう心配なく、より幅広い聴衆と共有できるようになりました。

以前お伝えしたように、オリジナルのハンドは鉄製でしたが、今回はPLAを使って3Dプリントしました。3Dプリントのハンドに興味がある方は、あなただけではありません。以前ご紹介したクールな3Dプリントロボットハンドもぜひご覧ください。プリンターを手に入れて、これらのデザインを実際に試してみたい方は、おすすめの3Dプリンターリストをご覧ください。

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アッシュ・ヒルは、Tom's Hardwareの寄稿ライターです。趣味の電子工作、3Dプリント、PCの分野で豊富な経験を有しています。彼女は今月のRaspberry PiプロジェクトやRaspberry Piに関する日々のレポートの大部分を担当し、あらゆるテクノロジー製品のお得なクーポンやセール情報も探しています。