99
音楽用の「GPUオルガン」はPCファンとAIモデルを使ってパイプに電力を供給

AIを活用した音楽家であり、オーディオビジュアルアーティストでもあるホリー・ハーンドン氏とマット・ドライハースト氏は、新たな展覧会を開催し、彼らが開発した「GPUオルガン」の動作を実際に見て、聴いていただけます。ハーンドン氏によると、この最新式のパイプオルガンは「各ファンの回転数を制御することで、音響的に音楽を演奏する」とのことです。

私たちの GPU オルガンは、各ファンの回転数を制御することで音響的に音楽を演奏します。この募集は、ロンドンのハイド パークで開催される @SerpentineUK で 2 月まで一般公開されています。pic.twitter.com/0wQHMnvNQ2 2024 年 10 月 5 日

このアートプロジェクトではGPUが使用されている可能性も十分にあります。というのも、ここで聴こえる音楽はAIモデリング技術に基づいているからです。Serpentine Arts Technologiesのウェブサイトでは、「AIを訓練するため、Herndon氏とDryhurst氏は賛美歌集、歌唱練習、そして録音プロトコルを作成し、Serpentine Arts Technologiesチームと共に英国各地を巡り、15のコミュニティ合唱団の演奏を録音しました」と説明されています。空間音響インスタレーション(つまりGPUオルガン)は、これらの訓練済みモデルを用いて、この音響空間を作り出しています。

画像

1

2

GPUオルガン
(画像提供:ホリー・ハーンドン)

さらに有益なツイートの中で、ハーンドン氏はトレーニングについて触れ、音楽は拡散モデルから生成され、トレーニングデータに基づいて新しい曲を作成し、「無限のスコアを生成できる」と述べています。また、ユーザーとのインタラクティブ性を高めるために、「@Ircamと共同開発した新しいポリフォニックなコールアンドレスポンスモデルがあり、モデルに向かって歌ってレスポンスを受け取ることができる」とハーンドン氏は語っています。このツイートのスレッドには、AI合唱団による、心に残るようなコールアンドレスポンスの音声アクションをご覧になりたい方のために、この動画デモも掲載されています。

GPUオルガンに興味をお持ちで、ロンドンにお越しの際は、ケンジントンのサーペンタイン・ギャラリーで開催される「ザ・コール」をぜひご体験ください。この展示は2025年2月まで一般公開されています。GPUを見かけたらお知らせください。

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。