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ワークステーション対決:Nvidia Quadro 5000 vs. ATI FirePro V8800

導入

今年前半は、Nvidiaが一時休止状態、あるいは休眠状態にあるかのような様相を呈し、サードパーティ製ボードベンダーと顧客の両方を苛立たせました(もちろん、BFGは最終的にその代償を払うことになりました)。同社はデスクトップ向けグラフィックスチップの名称を独創的に変更し続けることで満足し、当時のポートフォリオを維持しているように見えました。

この新設計を採用した最初のグラフィックカードは、GeForce GTX 480、GeForce GTX 470、GeForce GTX 465と名付けられ、いずれもゲーム愛好家をターゲットとしていました。そして今、NVIDIAはQuadroシリーズに属するワークステーションクラスのグラフィックカードを発表します。ここでもAMDは、春の終わりにプロ向けグラフィックカードのFireProシリーズを既にアップデートしており、ややリードしています。

本日は、NVIDIAの新型Quadro 5000とAMDのフラッグシップモデルATI FirePro V8800を比較し、前世代の製品とも比較します。読者の中にはワークステーション向けグラフィックスに馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんので、メインストリームのゲーミング向け製品と比較することで、比較の参考とさせていただきます。

Quadro 5000はNvidia GF100 GPUをベースに352個のシェーダコアを搭載しており、GeForce GTX 465の双子のような存在です。両者の主な違いはメモリサブシステムとクロック周波数にあります。AMDのFirePro V8800は、同社のRadeon HD 5870と同じCypress XT (RV870) GPUをベースに構築されています。

では、この比較を行うにあたり、私たちは何を期待すべきでしょうか?これらのカードのゲーミングバージョンを比較すると、多くの場合、互角の勝負になり、ゲーム、ベンチマーク、設定によっては、AMDがリードするケースもあれば、Nvidiaがリードするケースもあります。過去には、このような傾向がワークステーションの世界にもかなりうまく当てはまってきました。ここでもこれが当てはまるのでしょうか、それとも明確な勝者が現れるのでしょうか?

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NVIDIAはFermiアーキテクチャを発表した際、この設計がゲーム市場向けに特別に開発されたものではないことを繰り返し強調しました。同社は、ワークステーション分野だけでなくHPC市場もターゲットにできる設計を目指しました。本日のテストでは、NVIDIAがこの目標を達成できるかどうかも明らかになるでしょう。

ベンチマークに進む前に、NVIDIAのQuadro 5000とATI FirePro V8800を比較し、競合製品を詳しく見ていきます。また、それぞれの分野についても考察します。