Vision AR/VR Summer 2017基調講演において、Unityは360度動画の真のブレークスルーとなる可能性のある技術を発表しました。同社は、標準的な360度動画にリアルタイムアニメーション、3Dエフェクト、インタラクティブ要素を低コストで追加する方法を開発しました。
Unity Technologies の VR/AR/Film 担当シニア プロダクト マーケティング マネージャーである Natalie Grant 氏が、今年の Vision Summit のオープニング基調講演の 2 時間目に登壇し、360 度ビデオ コンテンツを強化するために Unity 2017 で利用できるツールのいくつかを紹介しました。
前景と背景を分離することで、2つのレイヤーの間に配置されたオブジェクトがシーン内に表示されます。また、この手法により、前景の要素によって3Dオブジェクトが隠蔽され、より幻想的な印象を与えることができます。
Unityの360度動画エディターでは、録画済みの動画にリアルタイムのボリューメトリックライティング効果を適用できます。Unity 2017エディターでは、動画内の太陽の真後ろ、動画球の外側にCGI光源を配置することで、視点に応じて変化するリアルなレンズフレアを投影できます。
Unityのビデオエディターを使えば、360度動画からインタラクティブなストーリーを構築できます。複数の360度動画クリップを繋げて、視聴者が自由に動き回れる物語を作成できます。Unityは視線ベースの移動システムを開発しており、別の視点を表す吹き出しに視線を固定すると、新しい場所へと移動します。
このビデオ編集ソフトウェアには2つのプレビューパネルが搭載されており、3D環境に変更を加えながら、HMD内部の映像を確認できます。上のパネルには録画映像が球体表示され、下のパネルにはHMDビューのプレビューが表示されます。
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Unity はビデオ エディターがいつ試用可能になるかについては言及していませんが、Unity 2017 ベータ版の今後のリリースですぐに利用できるようになるはずです。