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米国、サムスンとSKハイニックスによる中国への新型ツール輸出許可を延長へ
ウエハース
(画像クレジット:Shutterstock)

米国は、韓国のサムスン電子とSKハイニックスに対し、中国の製造工場向けに追加のライセンスなしで半導体製造装置を輸入する特別許可を延長する意向だと、ロイター通信が聯合ニュースを引用して報じた。これまで、両社はこうした輸入を1年間許可されていた。これらの企業がCHIPS&Science Act基金から助成金を受領した場合、中国への投資に関するすべての制限が適用されることになる。

米国商務省は、サムスン電子とSKハイニックスと、中国の製造工場に輸入可能な装置の種類について活発な協議を行っている。両社は将来戦略として、中国の製造工場に新たなプロセス技術を導入し、コスト効率の高い生産体制を維持することを目指しており、この決定は極めて重要である。米国はメモリの中国国外での製造を望んでいるものの、メモリ不足は米国企業に打撃を与える可能性があるため、政府は例外を設ける用意がある。

もちろん、落とし穴があります。サムスンとSKハイニックスが米国の半導体科学技術法案(CHIPS & Science Act)の対象となる資金援助を申請した場合、中国への投資には制限が課せられることになります。 

サムスン電子とSKハイニックスは、いずれも中国のファブに多額の投資を行っています。具体的には、サムスンは西安にNANDフラッシュメモリユニットを、SKハイニックスは無錫にDRAMチップユニット、大連に3D NANDファブを保有しています。 

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。