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NATOの軍艦が、海底インターネットケーブルを破壊した疑いのある中国船を包囲。船は引きずり込まれたとみられる…
NATO旗
(画像クレジット:Shutterstock)

先週、フィンランドとスウェーデンを中央ヨーロッパに接続する海底インターネットケーブル2本が切断され、当局は妨害工作を疑っている。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、捜査当局は、ロシアからエジプトへ向かう途中、肥料を積載していた中国のばら積み貨物船「易鵬3号」が、スウェーデン領海に意図的に錨を投下し、リトアニアと接続するBCS東西インターリンクケーブルを切断したとみており、翌日にはフィンランドとドイツを結ぶC-Lion1ケーブルにも損傷を与えたとみている。同船は合計100マイル(約160キロメートル)以上、錨を引きずっていたとみられている。

「船長が、船が錨を下ろして引きずり、何時間も速度を失い、途中でケーブルを切断したことに気づかなかったとは考えにくい」と、調査員の一人は述べた。さらに懸念されるのは、乗組員がこの間、船舶のトランスポンダーをオフにしていたとされ、自動識別装置による船の動きの追跡が不可能になっていたことだ。調査員によると、船は2本目の海底ケーブルに衝突した後、ジグザグに進路を変え、錨を上げ、航行を続けたという。

ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、易鵬3号は2019年から2024年第1四半期までの間、中国海域でのみ活動していた。しかし、その後航路を変更し、石炭、肥料などの貨物を積んでロシアの港湾に向かうようになった。専門家は、これはロシアの関与の決定的な証拠ではないものの、捜査当局が調査すべき点の一つだと指摘している。特にこの事件は、米国がウクライナに対し、自国が提供した長距離兵器を用いてロシア国内の標的を攻撃することを許可した直後に発生したためだ。

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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。