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エヌビディア、時価総額1兆ドルを突破
Nvidiaのロゴ
(画像提供:Nvidia)

NVIDIAは、生成型AIの普及拡大の影響を受けて株価が上昇を続け、時価総額が1兆ドルの壁を突破した史上初のチップメーカーとなり、1兆100億ドルに達しました。本稿執筆時点でNVIDIAの株価は412.71ドルで取引されており、前日比6%上昇、年初来では驚異的な188%の上昇となっています。これにより、NVIDIAは時価総額が1兆ドルを超えるわずか6社のうちの1社となり、Apple、Microsoft、サウジアラビア王国、Alphabet(Google)、Amazonに続くエリートクラブに加わりました。また、NVIDIAは1兆ドルの大台を突破した9社目の企業でもあります。 

Nvidia がこの 1 年で驚異的な成長を遂げたのは、生成 AI や ChatGPT などの大規模言語モデルが主流となり、Google、Meta、Microsoft などの一流テクノロジー企業が AI 機能を強化するために AI インフラストラクチャに多額の投資を行ったことが背景にあります。

NVIDIAは、AI革命を支えるハードウェア、そしておそらくより重要なのはソフトウェアのAIエコシステム開発において極めて重要な役割を果たしてきました。AIハードウェア処理能力における圧倒的な優位性とCUDAソフトウェアプログラミングモデルの強みにより、NVIDIAのリーダーシップを脅かす明確なライバルは見当たりません。

Nvidiaは今週開催されたComputex 2023で、DGX GH200のような大規模スーパーコンピューターから、AIを主流のデータセンターや企業に導入する新しいMGXリファレンスシステム設計まで、幅広いセグメントに対応する幅広い新ソリューションポートフォリオを発表し、その地位をさらに強固なものにしました。また、Mellanoxの戦略的買収の成果を活用し、ソリューションを統合する独自のAI中心のネットワークインフラストラクチャを開発することで、競合他社に対するさらなる優位性、すなわちデータセンター規模の密結合システムを設計する能力を獲得しています。 

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ポール・アルコーンはTom's Hardware USの編集長です。CPU、ストレージ、エンタープライズハードウェアに関するニュースやレビューも執筆しています。