
今年初め、Acer SpatialLabs View 15.6インチポータブルモニターを取り上げました。ポータブルディスプレイは昨今数多くありますが、SpatialLabs Viewは、対応ゲームやアプリケーションでグラスフリー3D体験を可能にする点で他に類を見ない製品です。技術は素晴らしいものの、15.6インチというフォームファクタには少々制約がありました。Acerは本日、その名が示す通り、27インチというサイズを誇る新製品SpatialLabs View Pro 27で、この現状を打破します。
SpatialLabs View Pro 27は、小型の兄弟機種が築き上げた基盤の上に構築されています。ステレオスコピック3D(2つの画像をわずかにずらして表示することで、脳に3D画像を見ているように錯覚させる)に加え、ヘッドトラッキングとアイトラッキングを採用しています。SpatialLabs Viewが4K解像度で60Hzのリフレッシュレートを提供するのに対し、SpatialLabs Pro 27は最大160Hzのリフレッシュレートを備えた4K VAパネルを搭載しています。ゲーマーにとって重要なのは、このモニターがAMD FreeSync PremiumとNvidia G-Sync Adaptive-Syncテクノロジーをサポートしていることです。
その他の主な仕様としては、最大輝度400nits、コントラスト比1,000:1、応答速度5msなどが挙げられます。AcerはDCI-P3カバー率95%を謳っており、画面には反射防止コーティングが施されているため、3D映像を楽しむ際の映り込みを軽減します。また、取り外し可能なフードが付属しており、画面の乱れを最小限に抑え、色再現性を最大限に高めます。
SpatialLabs Pro 27は、このサイズのモニターでは一般的な2.5ワットのデュアルスピーカーを搭載しています。しかし、AcerはAI技術とヘッドトラッキングセンサーを組み合わせ、空間オーディオを実現しています。そのため、3次元の没入感は視覚だけでなく、聴覚にも広がります。
コンピューター接続用のHDMI 2.1ポート、DisplayPort 2.0ポート、USB-Cポート(USB 3.2 Gen 1、5Gbps、DisplayPort Alt-Mode)がそれぞれ1つずつ搭載されています。また、周辺機器接続用のUSB-Aポート(USB 3.2 Gen 1、5Gbps)も2つ搭載されています。
コンテンツ作成者は、SpatialLabs モデル ビューアーを使用して 3D コンテンツを表示できるようになります。また、Unreal や Unity などの一般的なエンジンでの開発を支援するプラグインも用意されています。
Acer によれば、Spatial Labs Pro 27 は 2024 年第 1 四半期に世界中で発売される予定です。価格と具体的な地域での提供については、発売が近づいた時点で発表されます。
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ブランドン・ヒルはTom's Hardwareのシニアエディターです。1990年代後半からAnandTech、DailyTech、Hot HardwareなどでPCとMacのテクノロジーに関する記事を執筆しています。テクノロジーニュースを大量に読んでいない時は、妻と二人の息子と共にノースカロライナ州の山やビーチで過ごしています。