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ロシア、スーパーコンピュータ向けに128コアのサーバープラットフォームを準備中:報道
インスパー
(画像提供:Inspur)

ロシアは、近代的な大規模技術へのアクセスがないため、経済、そしてもちろん軍事力を維持するために、ほぼあらゆる分野で高性能コンピューティングを切実に必要としています。ロシアがコンピューティング性能を確保する方法の一つとして、独自のHPCプラットフォームの開発が挙げられますが、CNewsによると、ロシア企業はまさにこれを実行しているようです。情報筋によると、128コアのプロセッサプラットフォームとその周辺プラットフォームについて言及されています。 

国営企業ロステク傘下のロスエレクトロニクスは、高性能コンピューティングとクラウドサービスのための新たなソフトウェア・ハードウェア複合施設「Basis」を開発しました。この開発は完全に国産技術に依存しており、ロスエレクトロニクス傘下の電子計算科学研究センター(SRCEC)によって設計されています。 

中国製?

最大の疑問は、ロシアがこの128コアプロセッサ(あるいは64コアプロセッサ2個?)をいかに生産するのか、ということだろう。これは相当な大きさのシリコンチップ、あるいは複数のチップレットとなるからだ。ロシアは独自の半導体生産能力を有しているものの、65nmクラスの生産能力は既に完全に時代遅れであり、国内のチップメーカーが適切な経済効率で生産できるのはせいぜいマイクロコントローラー程度だ。したがって、128コアのデータセンタークラスのプロセッサについては、Roselektrica社は海外のパートナーに依頼せざるを得ないだろう。 

制裁措置により台湾のファウンドリ(TSMC、Vanguardなど)が選択肢から除外されていることを考えると、ロシアがこのCPUを製造する唯一の方法は、中国のファウンドリ、すなわちSMICとHua Hongに依頼することだ。SMICは7nmクラスのプロセス技術を2世代保有しており、第2世代の7nmクラスプロセスはデータセンタークラスの設計に適している可能性がある。一方、SMICが中国のハイテク大手Huaweiやロシア産業界の需要を満たすのに十分な7nmプロセス能力を備えているかどうかは不明である。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。