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ロシアのチップメーカー、32コアのElbrusプロセッサの開発準備を進める
MCST
(画像提供:MCST)

ロシア連邦産業貿易省は、Elbrus VLIWライクアーキテクチャをベースとした32コアプロセッサの開発に入札を行いました。このCPUは、サーバー、ストレージシステム、高性能コンピューティング(HPC)など、様々なアプリケーションを対象としています。このチップは2025年末までに設計され、7nmプロセス技術以上を用いて製造される予定です。 

近年、米国の二政権が中国に対してHPC関連の様々な規制を課したことを受けて、中国、欧州、ロシアでは高性能サーバーCPUの開発が大きく加速しました。中国は、Arm、MIPS、RISC-V、x86、さらには独自アーキテクチャに基づくCPUを含む多面的なプロセッサ戦略を展開しているようです。欧州企業は主にArmアーキテクチャを使用していますが、MIPSやRISC-Vも利用可能です。 

ロシアには CPU 設計者があまりいませんが、最もよく知られているのは、クライアント CPU に Arm と MIPS を使用する Baikal Electronics、専用 CPU、コントローラー、FPGA を構築する KM211、HPC やミッションクリティカルなアプリケーション向けの CPU 向けに独自の VLIW 風 Elbrus アーキテクチャに基づいて CPU を設計する Moscow Center of SPARC Technologies (MCST) です。  

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出典:3DNews、MCST

アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。