66
Apple、Vision Proへの開発者の意欲を高めるVisionOS SDKをリリース
アップルビジョンプロ
(画像提供:Tom's Hardware)

Appleが待望の複合現実ヘッドセットVision Proを発表してから、わずか2週間余りが経ちました。発表当時、Appleは自社開発アプリや、厳選された開発者(例えばDisneyなど)が秘密裏に開発しているアプリのデモを用いて、このヘッドセットの機能を披露しました。そして今、Appleは3,499ドルのVision Proの2024年の発売に先立ち、visionOSソフトウェア開発キット(SDK)をリリースし、より広範な開発者コミュニティへの門戸を開く準備を整えています。 

visionOS SDKは現在、登録開発者向けにXcode 15 beta 2で利用可能となっており、これは同社が今月後半にリリース予定としていた内容と一致しています。同社はプレスリリースで、「Appleのグローバル開発者コミュニティは、Vision Proの無限のキャンバスを最大限に活用し、デジタルコンテンツと現実世界をシームレスに融合させることで、これまでにない新しい体験を実現する、全く新しいクラスの空間コンピューティングアプリを開発できるようになります」と説明しています。 

Apple Vision ProのvisionOSを試してみた!👀 pic.twitter.com/DbBfWHSrYX 2023年6月21日

開発者はXcode内でReality Composer Proを使用して、Vision Proで使用する新しい3Dモデル、アニメーション、サウンドを準備し、プレビューすることができます。しかし、最大の新機能はシミュレータです。シミュレータを使用すると、開発者は仮想テストルームでアプリがどのように見えるかを確認できます。テストルームには、リビングルーム、キッチン、美術館などが含まれます。Appleは、各部屋の照明レベルを調整して、一日の様々な時間帯でアプリがどのように見えるかを確認できるようにもします。

Appleは、開発者が新しいプラットフォームにスムーズに移行できるよう、クパチーノ、ロンドン、ミュンヘン、上海、シンガポール、東京のラボでVision Proの直接体験会を開催します。さらにAppleは、開発者が既存のUnityエンジンアプリやゲームをVision Proに移植するための新しいオーサリングツールを7月から利用できるようになると発表しました。

visionOS SDKを試してみたい開発者の方は、Appleの開発者ウェブサイトからダウンロードできます。また、来月からはVision Proハードウェア開発キットへのアクセスをリクエストできるようになります。

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

ブランドン・ヒルはTom's Hardwareのシニアエディターです。1990年代後半からAnandTech、DailyTech、Hot HardwareなどでPCとMacのテクノロジーに関する記事を執筆しています。テクノロジーニュースを大量に読んでいない時は、妻と二人の息子と共にノースカロライナ州の山やビーチで過ごしています。