Googleは、Oculus RiftとHTC Vive向けに新しい3Dモデリングツール「Blocks」をリリースしました。同社のVRアートアプリ「Tilt Brush」と同様に、BlocksはVRやAR体験をより簡単に作成できるとされています。ただし、Tilt Brushが3Dの「ペイント」を行うのに対し、Blocksは3Dオブジェクトの構築に特化しています。
同社はブログ記事で、Blocksは「従来の3Dモデリングソフトウェアを使うよりも、子供用のブロックで遊ぶような感覚で設計されている」と述べています。つまり、シンプルな形、色、ツールを使って、心ゆくまでデザインを楽しめるということです。Googleは発表の中でいくつかの例を挙げており、その多くはアプリの中心にある「子供用のブロック」というコンセプトにぴったりの、魅力的なローポリゴンの美学を備えています。
Oculus とのインタビューで、Google グループ プロダクト マネージャーの Jason Toff 氏は、Blocks がアーティストと初心者の両方に魅力的である理由を次のように説明しました。
経験豊富なアーティストにとって、Blocks の主なメリットはスピードです。頭の中にあるアイデアを、素早くボリューメトリック(仮想)現実へと具現化できるからです。全くの初心者の方にとっても、2D サーフェスではなく 3D 空間で作成することで、より簡単かつ自然に 3D モデルを作成できるようになります。
Tilt Brushと同様に、Blocksには様々なエクスポートオプションが用意されています。作成した作品をXR体験で使用できるオブジェクトとして保存できるのがまさにこのツールの真髄ですが、オンラインやアニメーションGIFで共有することも可能です。どちらのツールも、XR向けのコンテンツを作成できるようにしつつ、多くの人がRiftやViveのようなHMDを顔に装着するのではなく、依然として2Dディスプレイを使用しているという現状を踏まえつつ、その両立を図らなければなりません。
BlocksにはTilt Brushとの重要な違いがいくつかあります(3D「ペイント」よりも3Dモデリングに重点を置いているという点を除けば)。まず、BlocksはRiftとViveの両方で同時にリリースされる点です。片方でリリースされてからもう片方にも展開されるのではなく。もう片方ではリリースされません。2つ目は、Blocksは無料であるのに対し、Tilt Brushは依然として20ドルかかる点です。これらの違いにより、BlocksはTilt Brushの人気にすぐに匹敵するようになるかもしれません。
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「Blocks」はOculus StoreとSteamから今すぐダウンロードできます。