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Wi-Fiは環境に悪いのか?ロンドンの目を引く広告は、Wi-Fiが「気候に悪影響を及ぼしている」と示唆している
TP-Link Archer BE9700 Wi-Fi 7ルーター
(画像提供:Tom's Hardware)

ある博士課程の学生が、Wi-Fiが環境に有害であることを示唆するイースト・ロンドン大学の広告の写真を共有しました(vx-underground提供)。ポスターには「Wi-Fiは木から生えているわけではありません。あなたのスクリーンタイムが気候を悪化させています」と書かれています。ワイヤレスネットワークが環境に悪影響を及ぼしていると解釈するのは簡単ですが、メッセージをよく見てみると、Wi-Fiの通信そのものよりも、スマートフォン、タブレット、スマートテレビ、コンピューターの前に座っている時間の方が重要だということが分かります。

@AndyMasley ロンドン地下鉄では君が本当に必要とされているよ! pic.twitter.com/femGSAgxv0 2025年8月16日

当初のメッセージは一般の人々の注目を集めることを目的としており、広告には現状に疑問を投げかける同団体の「Think Again(もう一度考えよう)」キャンペーンへのリンクが表示されていました。そのページにアクセスすると、そこで取り上げられているトピックの一つが、社会におけるソーシャルメディアの利用と、それが世界中のデータセンターの排出量を世界の航空業界よりも多くさせている現状です。さらに、大学がデータセンターの持続可能性を高め、ソーシャルメディアの利用が環境に与える悪影響を軽減するための研究を推進していることも示されています。

このポスターは、Wi-Fiが環境に悪いと言っているわけではなく、木から生えてくるものではないとだけ伝えています。イースト・ロンドン大学の広告は、見た人の関心を集めました。特に、Wi-Fiは安全だという、ほとんどの人が事実として知っている事実に反しているように思えたからです。また、非常に効果的です。しかし、この広告は一部の人々、特に無線技術(5Gなど)は危険だと考えている陰謀論者や、皆にアルミホイルの帽子をかぶるよう勧めている人々によって誤解されやすい可能性があります。

それでも、vx-undergroundの投稿には、面白い反応もいくつか見られました。例えば、高エネルギーのマイクロ波を放出する巨大なルーターを組み立てることで、ルーターを使って環境に実際に害を及ぼすことが可能なのかと考えるユーザーもいました。また、英国中のコンセントに接続されているすべてのWi-Fiデバイスの実際のエネルギー消費量を知りたいという人も数人いました。また、電波を介して送信されるデータの実際の物理的な重量について考えている人もいました。

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ジョウィ・モラレスは、長年のテクノロジー業界での実務経験を持つテクノロジー愛好家です。2021年から複数のテクノロジー系出版物に寄稿しており、特にテクノロジー系ハードウェアとコンシューマーエレクトロニクスに興味を持っています。