Raspberry Pi は、Debian Bullseye に基づく新バージョンへの最近の移行で発生した問題や非互換性に対処するため、オペレーティング システムの新旧バージョンである Raspberry Pi OS Legacy をリリースします。
当時報告したように、Raspberry Pi OS Bullseye には、特定の Raspberry Pi モデルの無料スピード ブースト、新しいウィンドウ マネージャー、そしてライブラリと HAT の互換性、ビデオ ドライバー、カメラ モジュールに限定されない多数の問題が含まれていました。
新しいLegacyリリースでは、これらすべてが修正されていると謳われています。Debianの以前のリリースであるBusterをベースに、Bullseyeの目玉機能の一つであったChromiumブラウザのハードウェアアクセラレーション版を削除し、アップストリームのソフトウェアアクセラレーション版に置き換えています。raspi-configアプリの新しいオプションにより、従来のカメラインターフェースを復元できます。
レガシーOSはLinuxカーネルのバージョン5.10を採用しており、ファームウェアもブランチ化されているため、将来の製品はサポートされません。ただし、セキュリティおよびハードウェアサポートのパッチは、提供され次第、引き続き提供されます。
「新製品はレガシーイメージではサポートされませんが、旧製品の新リビジョンは引き続きサポートされます」と、Raspberry PiのソフトウェアエンジニアリングディレクターであるGordon Hollingworth氏はRaspberry Piのウェブサイトで述べています。「例えば、(現時点では架空の)新しいRaspberry Pi 4 rev 1.5(通常は供給上の理由からコンポーネントの変更を伴う)をリリースする場合、それはレガシーイメージでサポートされますが、新しいRaspberry Pi製品(例えば、これも現時点では架空の将来のRaspberry Pi 5)はレガシーイメージでサポートされません。」
新しい(旧)OSは、Raspberry Piソフトウェアページ、またはRaspberry Pi OS(その他)の下にあるImagerソフトウェアから入手可能です。Hollingworth氏は、Bullseyeの「問題」が解決され次第、64ビット版OSがリリースされると付け加えました。
Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。
イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。