ASUSは、最近発売されたグラフィックカード用リリース機構「Q-Release Slim」がPCIeコネクタの側面を削り取る可能性があるとの報道を受け、声明を発表しました。同社はユーザーに対し、公式の取り外しガイドラインに従うよう推奨しており、頻繁に取り外し・取り付けを行わない限り、この機構がグラフィックカードを損傷することはないと主張しています。しかしながら、ASUSの表現からは、PCIeコネクタの側面が削り取られる可能性があるケースがあることを同社が認識していることが窺えます。
「報告されたごく少数の事例について社内テストと評価を行った結果、マザーボードやグラフィックカードに機能やパフォーマンスに影響を与えるような損傷は確認されませんでした」とASUSの声明には記されている。「ただし、PCIeアドインカードはどのような種類でも、60回連続で抜き差しすると使用感や摩耗の跡が現れる可能性があることを改めて強調しておきます。」
ASUSは、ユーザーが取り外しガイドラインに従えばコネクタが擦れることはないと主張しています。しかし、数十回の抜き差しを繰り返すと、使用による摩耗や劣化の兆候が現れる傾向があると強調しています。実際、他のボード間コネクタと同様に、PCIeスロットおよび対応するカードエッジコネクタにも、挿抜サイクル(嵌合サイクル)の定格回数が定められていることに留意する必要があります。正確な定格はメーカーや製品シリーズによって異なりますが、PCIe x4/x8/16コネクタの一般的な業界標準は、標準スロットで約50回の嵌合サイクル、高耐久性スロットではそれ以上となっています。
特定のスロット構成では、グラフィックカードのPCIeコネクタが他の構成よりも軽微な損傷を受ける可能性が考えられます。しかし、数十回の挿抜サイクルを経ると、どのカードエッジコネクタにも目に見える摩耗や何らかの損傷が現れる可能性が高くなります。
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