状況は改善しつつあるものの、Raspberry Piの在庫を見つけるのは依然として困難です。一方、世界中の企業が、世界で最も人気のあるシングルボードコンピューターに代わる独自の製品を次々と発表しています。ポーランドの電子機器メーカーEVEO製のUrve Board Piは、Raspberry Pi 3B / 3B+と寸法とレイアウトはほぼ同じですが、M.2 SSDポート、リアルタイムクロック、Power over Ethernet(PoE)コネクタなどの独自の機能を備えています。
ポーランドのウェブストア TEM で 90 ドル相当で現在入手可能な Urve Board Pi には、Pi 3B と同じ 85 x 56 mm サイズの全白色 PCB が搭載されており、ほぼ同じ場所にほぼ同じポートがあるため、Pi 3B / 3B+ が入るケースに収まるはずです。
また、Raspberry Piと同様に、Urve Board PiにはMIPI CSIカメラコネクタとMIPI DSIディスプレイコネクタが搭載されています。40本のGPIOピンのピン配置は、最近のRaspberry Piコンピューターのピン配置と一致しているようです。そのため、高性能なRaspberry Pi HATのいくつかが動作する可能性が高いでしょう。
さらに重要なのは、M.2ソケットが搭載されていることです。同社はほとんどのスペックシートでM.2 SATAポートとして記載していますが、取扱説明書ではM.2 PCIe 2.0 NVMe SSDと記載されています。このソケットはNVMe SSDに通常見られるMキーのように見えるため、正確には分かりません。いずれにせよ、内蔵eMMCフラッシュメモリや最高級のmicroSDカードよりもはるかに高速なストレージが得られます。
Urve Board Piには、リアルタイムクロック(RTC)用のコイン型電池スロットがあり、電源プラグを抜いても時刻を刻みます。また、Power over Ethernet(PoE)接続用のピンがあり、ボードの背面にはマイクコネクタのようなものがあります。このボードはWi-Fi 5とBluetooth接続に対応しています。
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プロセッサ | 1.8GHz Rockchip RK3566 クアッドコア、Cortex A55 |
グラフィックプロセッサ | Mali-G52(最大4K、60 fps) |
ラム | 2GB LPDDR4 |
オンボードストレージ | 8GB eMMC |
ビデオ出力 | HDMI 2.0 x 1、MIPI DSI x 1 |
ストレージコネクタ | microSDリーダー、M.2 SSD |
USB | USB 2.0 x 2、USB 2.0 OTG x 1、USB 3.0 x 1 |
ネットワーキング | ギガビットイーサネット x 1、802.11ac Wi-Fi、Bluetooth 4.2 |
カメラポート | 1x MIPI CSI ポート |
力 | USB-C x 1、PoEコネクタ x 1 |
オーディオ入力/出力 | 3.5mmオーディオ、マイク入力 |
GPIO | 40個のGPIOピン |
寸法 | 85 x 56 mm |
重さ | 50グラム |
Urve Board Piは、1.8GHzで動作するRockchip RK3566クアッドコアCortex A55 CPUを搭載しています。Raspberry Pi 4Bに搭載されている1.5GHzのBroadcom BCM2711 Cortex-A72チップよりも速いのか遅いのかは不明ですが、Raspberry Pi 3B+に搭載されている1.4GHzのBCM2837 Cortex A53 CPUよりもはるかに高速である可能性があります。2GBのLPDDR4 RAMと8GBのeMMCフラッシュメモリを標準搭載しています。
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他のRaspberry Piの競合製品と同様に、Raspberry Pi OSは動作しませんが、Debian 11(Raspberry Pi OSはDebianベース)とAndroidは動作します。しかし、Raspberry Pi HATやアクセサリと連携できれば、Raspberry Pi 3B+の代替として十分に機能する可能性が高いでしょう。
リリプティング経由
Avram Piltchは特別プロジェクト担当の編集長です。仕事で最新ガジェットをいじったり、展示会でVRヘルメットを装着したりしていない時は、スマートフォンのルート化、PCの分解、プラグインのコーディングなどに取り組んでいます。技術的な知識とテストへの情熱を活かし、Avramはノートパソコンのバッテリーテストをはじめ、数多くの実環境ベンチマークを開発しました。