PCコンポーネントの老舗NZXTとAlphacoolが、新しいサーマルペーストを発売しました。NZXTの新製品は、同社初のサーマルペーストで、「NZXT 高性能サーマルペースト」(3gで9.99ドル、15gで19.99ドル)という、地味ながらも特徴的な名前が付けられています。Alphacoolは、新製品の「Alphacool Apexサーマルペースト」(4gで14.99ユーロ)が、非液体金属サーマルペーストの中で最高の製品だと謳っています。どちらのサーマルペーストも非導電性で、塗布しやすく、長期安定性に優れていると謳われています。
CPUとクーラーの間に挟むサーマルペースト(またはGPUやラップトップの貼り直し)は、冷却性能に大きな違いをもたらす可能性があるため、PCの組み立てやメンテナンスを行う際には慎重に検討する価値があります。本日公開した、厳選されたサーマルペーストのベストセレクションでは、90種類以上のペースト(放熱効果のあるものもそうでないものも、歯磨き粉まで)をテストしました。しかし、NZXTとAlphacoolの新製品が加わったことで、今回の記事の網羅性はやや損なわれてしまいました。入手次第、改めてテストしてみたいと思います。
近年、ダイヤモンドや液体金属(導電性があり、アルミニウムと化学反応を起こすため危険な場合がある)などの材料を使った難解なペーストがいくつか登場しています。NZXTとAlphacoolの新しいペーストは、より伝統的なペーストで、非導電性、非腐食性、そして塗布と洗浄が簡単です。
新しいサーマルペーストとその比較について詳しく知るには、仕様を確認してください。
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仕様 |
NZXT HPTP |
アルファクール アペックス |
---|---|---|
熱伝導率 |
6.3 W/mk |
17 W/mk |
密度(g/cc) |
3.5 |
3.5 |
粘度(mPa.s) |
35~220×10 3 |
35~220×10 3 |
色 |
グレー |
グレー |
寿命 |
賞味期限3年 |
記載なし |
量 |
15g、3g |
4グラム |
価格 |
19.99ドル、9.99ドル | 14.99ユーロ(15.88ドル) |
新しいAlphacool Apexサーマルペーストは、公称熱伝導率が大幅に高く、マーケティング資料では「市場で最も高性能なサーマルペーストの一つ」と謳われています。この性能に勝るのは、液体金属系サーマルペーストだけです。一方、少し安価(まとめ買いならさらにお得)なNZXT高性能サーマルペーストは、PCビルダー御用達のArctic MX-5と同等の熱伝導率を誇り、決して性能が低いわけではありません。
NZXTは、このペーストに酸化亜鉛、液状ポリマー、アルミニウム素材を使用していると発表しています。一方、Alphacoolは成分についてそこまで明言しておらず、「熱抵抗が非常に低いナノパウダー」を使用して配合されていると述べています。つまり、Alphacoolの新しいペーストは、ナノテクノロジーによって強化された熱伝導性を利用しているようです。
NZXT の市場初進出や Alphacool のナノテクを注入した秘密のソースが気に入らない場合は、当社のベスト サーマルペースト (歯磨き粉ではありません) のおすすめから 1 つを選んでみることをお勧めします。
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マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。