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Chiaとサーバーの需要によりNAND価格は数ヶ月高止まりする可能性

TrendForceは本日、Chiaとエンタープライズ対応SSDという注目すべき例外を除けば、NANDフラッシュの契約価格は2021年第3四半期に向けてかなり安定したままになるだろうという予測を発表し、ついに愛好家にとって朗報となった。

同社は、最終製品の需要増加とCOVID関連の供給制約にもかかわらず、2021年第3四半期のeMMC、クライアントSSD、2D NANDパッケージ(MLC)セグメントにおける前四半期比価格上昇率は1桁台になると述べた。

TrendForce NAND価格予測2021年第3四半期

(画像提供:TrendForce)

こうした控えめな価格設定の一部は、購入者が一線を引くことで実現するだろう。例えば、トレンドフォースはeMMCの価格について、「2021年第2四半期には、購入者が受け入れ難いと考える水準にまで大幅に値上がりした」と述べている。

しかし、NANDフラッシュのサプライヤーにとってはともかく、購入者や消費者にとっては、大幅な値上げよりも、控えめな値上げの方が好ましい。そこで、2桁の増加が見込まれるエンタープライズSSDと3D NANDフラッシュウエハー分野が注目される。

TrendForceは、エンタープライズSSDの推定は、「Intelの新しいIce LakeプラットフォームをベースにしたサーバーCPUの市場投入により、エンタープライズSSDの調達能力が向上した」という観察に基づいていると述べた。

また同社は、「約3四半期にわたる在庫調整の後、2021年第2四半期にデータセンター部門におけるエンタープライズSSDの買いだめ活動が回復した」と述べ、「サーバー調達全体も過去数四半期にわたって増加している」と付け加えた。

ウエハーの価格設定に関しては、Chia農家のせいだ(ある意味)。TrendForceは「Chiaのマイニングは、4月後半以降、高性能で大容量のSSD(つまりチャネル市場向け製品)の需要を押し上げている」と述べている。

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しかし、同社は「最近の仮想通貨ブームの影響も徐々に弱まりつつある」と述べており、希望の光も見えている。これはおそらく、ほとんどのチア農家にとって利益を上げることがますます困難になっているためだろう。

残念ながら、3D NANDフラッシュウエハーの価格に影響を与える他の要因、すなわち東南アジアにおけるCOVID-19の再拡大による供給制約と継続的なチップ不足は、Chiaの人気が衰えた後も残るだろう。