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HP は自動更新で配信された不良 BIOS により ProBook ラップトップを動作不能にし、その後多くのユーザーが黒い画面に直面…
HP ProBook 455 G7
(画像提供:HP)

2024年6月11日追記:この問題についてHPに問い合わせたところ、同社から公式回答をいただきました。下記にその回答を掲載します。元の記事はHPからの短い声明の後に続きます。

HPは、最近リリースされたBIOSアップデートに、HP ProBook x360 435 G7、HP ProBook 445 G7、HP ProBook 455 G7、HP EliteBook 835 G7、HP EliteBook 845 G7、およびHP EliteBook 855 G7に影響を与える可能性のある潜在的な問題があることを認識しています。この問題の調査を継続し、影響を受けるお客様と緊密に連携しています。この問題が発生した可能性があるお客様は、HPサポートまでご連絡ください。

5月26日、HPのサポートフォーラムのユーザーから、強制的な自動BIOSアップデートによってHP ProBook 455 G7が使用不能状態になったとの報告がありました。その後、他のユーザーもスレッドに参加し、同じ問題を経験したと報告しています。

PCのBIOSを手動でアップデートしたことがある方は、充電されていない状態、電源が入っていない状態、あるいはシステムファイルのアップデートを妨げる可能性のあるバックグラウンドタスクを実行している状態でアップデートを行わないよう警告が表示されることを覚えているかもしれません。BIOSはシステムの中でも最も繊細なコンポーネントの一つと一般的に考えられており、予期せぬ問題が発生するとクラッシュしたり、今回の例のようにシステムが文鎮化したりする可能性があります。

BIOSソフトウェアに関するこの常識的な認識は、たとえ何も問題がなかったとしても、自動で強制的に行われるBIOSアップデートを深刻な問題にしているように思われます。ユーザーが手動でBIOSアップデートをインストールし、システムを準備できるようにすることが、このような問題を防ぐ鍵となります。一部のユーザーは、これらの自動アップデートがあまりにも過剰で、バッテリー残量がほとんどない状態で起動したばかりのノートパソコンでもアップデートが開始されると指摘しています。これもまた、よくある不満の原因の一つのようです。

執筆時点では、HPはこの件について公式コメントを発表していません。また、このバッテリーアップデートは2020年に発売されたノートパソコンに強制的に適用されたため、この問題により、以前はノートパソコンを送付するだけで無償修理を受けることができた保証期間外でもハードウェアが文鎮化しています。この問題を報告しているフォーラムのユーザーによると、HPからの支援は効果がなく、今のところ専門のROMプログラミングハードウェアでしか問題を解決できないようです。

HPが早急にこの過ちを正してくれることを期待しています。2020年モデルのノートパソコンであろうとなかろうと、有料のお客様には、せっかく購入したハードウェアを壊すような強制アップデートを受けるよりも、もっと良い対応をしてもらいたいものです。このような対応では、特にプロ向けのブランドと特化を考えると、お客様が新しいUltrabookやプロ仕様のノートパソコンを購入する時期が来たとしても、お客様を再びHPに呼び戻すことは不可能でしょう。

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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。