Valveは2015年にSteam Linkハードウェアを導入し、PCゲーマーがデスクから離れていても手軽にプレイできるようにしました。同社は現在、ヨーロッパでの販売台数が完売し、米国でも完売間近であること、そして近い将来に新たなハードウェアを導入する予定はないことを発表しました。
同社は既存のSteam Link所有者に何も残さないわけではない。「今後もValveは既存のSteam Linkハードウェアのサポートを継続する予定です」と述べている。しかし、今回の発表が購入ブームを巻き起こしたとしても、新しいSteam Linkハードウェアをリリースしたり、追加ユニットを製造したりするとは明言していない。Steam Linkは今後もソフトウェアの提供を通じて存続する。
これは長らく待たれていたことです。Valveのハードウェアは、ほとんどの消費者に受け入れられることはありませんでした。テレビでプレイできる利便性は、Steam Linkを購入するコストをはるかに上回るものではありません。さらに、デバイスの接続は難しくはないものの、コンソールを接続するほど簡単ではありません。さらに、高品質なリビングルーム周辺機器が比較的不足していることも相まって、ニッチな製品となっています。
ValveはSteam Linkの価格を通常価格の50ドル(39ポンド)から大幅に引き下げ、様々なセールやプロモーションで事実上無料で提供していました。これは、価格が下がればハードウェアの人気がさらに高まることを証明するための最後の手段だった可能性もありますが、Valveは単に在庫を売り切りたかっただけだった可能性も高いでしょう。そうすれば、既に売れた分だけを心配すれば済むのです。
ValveがSteam Linkハードウェアに見切りを付けたことを示す、より明白な兆候がもう一つありました。今年初め、同社はAndroidデバイス(そしてApple iOSとのやり取りを経て)向けのSteam Linkアプリを導入しました。このアプリは、Steam Linkハードウェアが本来果たすべき役割、つまりPCゲームを他のデバイスでもプレイできるようにするという機能をすべて備えており、テレビではなくスマートフォンやタブレットでプレイできるという、さらなる自由度を提供していました。
Valveが今後ハードウェア市場でどのような展開を予定しているかは不明です。SteamコントローラーはSteamリンクよりも人気があり、Steamリンクアプリのユーザーはサードパーティ製のソリューションに頼る必要もなく、Valve設計のゲームパッドを使用できるという理由だけで、ValveがSteamコントローラーの製造を継続する可能性はあります。そうすれば、ゲームの販売からゲームプレイまで、ユーザー体験の重要な側面をValveが管理することになります。
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