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IBMがTelum IIプロセッサを発表 — オンボードDPUを搭載した5.5GHzチップは最大70%高速化されると主張
IBM テルム II
(画像提供:IBM)

IBMは、ミッションクリティカルなタスクとAIワークロードの両方を処理できる次世代IBM Zメインフレーム向けに、AIアクセラレーターを内蔵した次世代Telum IIプロセッサを発表しました。IBMから受け取ったメールによると、この新プロセッサは、2021年にリリースされたオリジナルのTelumと比較して、「主要なシステムコンポーネント全体で最大70%」のパフォーマンス向上が見込まれています。

Telum IIプロセッサは、5.5GHzで動作する8つの高性能コアを搭載し、分岐予測、ストアライトバック、アドレス変換機能が向上しています。また、L2キャッシュは36MBで、前世代機比40%増となっています。さらに、このCPUは仮想L3キャッシュとL4キャッシュをサポートし、それぞれ360MBと2.88GBまで拡張可能です。Telum IIの重要な特徴は、AIアクセラレータの改良です。前世代機の4倍の演算能力を発揮し、INT8精度で毎秒24兆演算(TOPS)を達成しています。アクセラレータのアーキテクチャは、AIワークロードを低遅延でリアルタイムに処理できるように最適化されています。さらに、Telum IIにはDPUが内蔵されており、トランザクション処理を高速化します。Telum IIはSamsungの5HPPプロセス技術を採用し、430億個のトランジスタを搭載しています。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。