FPGAは、ビデオおよびビジョン処理アプリケーションによく使用されます。この重要な市場における地位向上のため、インテルは本日、FPGA向けIPおよびカスタマイズソリューションを提供する英国に拠点を置くOmnitekの買収を発表しました。この買収は、シリコンにとどまらない包括的なソリューションを市場に提供するというインテルの戦略に貢献するものです。
Omnitekは昨年、AI推論向けDPU(ディープラーニング・プロセッシング・ユニット)を発表し、Xilinx UltraScale+ FPGA上で16.8 TOPSのINT8性能を実現しました。このDPUはC、C++、Pythonでプログラミング可能で、CNN(畳み込みニューラルネットワーク)などの様々な一般的なトポロジをサポートしています。このプログラマビリティは、ディープラーニング推論においてFPGAが魅力的な理由の一つです。
インテルにとって、今回の買収は、データセンター向けのSelectソリューション、近日中に開始予定のPC向けProject Athena、そしてMobileyeとの完全自動運転車ソリューションなど、顧客にエンドツーエンドのソリューションを提供するという戦略に合致するものです。インテルのプログラマブル・ソリューションズ・グループ担当シニアバイスプレジデントのダン・マクナマラ氏は次のように述べています。「Omnitekの技術は、当社のFPGA事業にとって素晴らしい補完となります。システムレベルのFPGAに関する深い専門知識と、高性能なビデオおよびビジョン関連技術により、Omnitekは多くの重要なお客様から信頼できるパートナーとなっています。両社は、インテルFPGAを基盤とするビデオ、ビジョン、AI推論アプリケーション向けの先進的なFPGAソリューションを提供し、既存顧客の市場投入期間を短縮するとともに、新規顧客を獲得していきます。」
インテルは、人工知能(AI)とIoT戦略の第二弾として、ビジョンポートフォリオの強化に注力しています。約1年前、インテルはエッジでのビジョンAI推論を実現するOpenVINOツールキットを発表しました。このツールキットはFPGAもサポートしています。
そして最後に、OmnitekのようなIPはFPGA導入のハードルを下げ、より多くの開発者を惹きつけます。これはOmnitekのDPUが実証しています。これは、IntelがAgilexとOneAPIで示した重要なポイントの一つであり、先日開催されたData-Centric Innovation Dayでも取り上げました。FPGAの詳細については、こちらの解説をご覧ください。
これは、昨年のeASIC買収に続き、インテルのプログラマブル・ソリューションズ・グループを支える2件目の大型買収となる。インテルは財務の詳細は明らかにしていない。
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