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低価格のRaspberry Pi代替RISC-Vボードがクラウドファンディングを開始

先月ご紹介した64ビットRISC-V搭載のRaspberry Pi代替品が、今度はIndiegogoに新たな名前で登場しました。中国神話の守護神にちなんで名付けられたNezhaボードは、AliExpressでも一時直接購入可能でしたが、その後削除されたようです。Nezhaは、新しいIoTプラットフォームを試してみたい開発者にとって、RISC-Vの世界への低コストな入門ツールとなります。

Nezhaで動作するDebian 11デスクトップ

(画像提供:ウー・シーザー)

購入者は、1GHzで動作するシングルコアのAllwinner D1 64ビットRISC-Vプロセッサを搭載し、1GBのDDR3 RAMと256MBのフラッシュストレージを備えています。40ピンGPIOはRaspberry Piと互換性があるように見えますが、HATやその他のアドオンは使用できない可能性が高いです。Allwinnerが推奨するOSはTinaです。これは、ルータなどの組み込みデバイスを対象としたLinuxプロジェクトであるOpenWrtからフォークされたものです。2004年から存在し、狭いスペースに収まるように最適化されており、通常はCLIで設定します。軽量デスクトップ環境を備えたDebian 11も利用可能で、Fedora、Gentoo、Ubuntuも開発中です。

このボードは、720p USBカメラボードや8インチ静電容量式タッチスクリーンなど、いくつかのバンドルで提供されています。「フルスイート」は、これら2つに加え、6つのマイクアレイと5つのハードウェアボタンをバンドルしたもので、価格は約170ドルです。

このボードは3D GPUを搭載しておらず、1GHzのシングルコアCPUは他のボードと比べると性能が低いため、パフォーマンスはそれほど期待できません。RISC-Vアーキテクチャを試してみたい方に最適です。

クラウドファンディングプロジェクトを支援しても、最終製品を受け取れる保証はありません。クラウドファンディングは小売販売とは異なるため、投資前に十分な調査が必要です。

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イアン・エヴェンデンは、英国を拠点とするTom's Hardware USのニュースライターです。彼はどんなテーマでも執筆しますが、特にRaspberry PiとDIYロボットに関する記事が彼の目に留まることが多いようです。