Lian Liは、カリフォルニア州でPhanteksに対する特許訴訟を起こしました(OC3D提供)。台湾のアルミケースメーカーである同社は、オランダのライバル企業が自社の特許取得済みファン設計の革新を故意に侵害したと主張しています。具体的には、Lian LiはPhanteks D30シリーズのファンが、2020年6月にLian Liに付与された米国特許10,690,336 B1を侵害していると主張しています。この特許は、シンプルでコンパクトなコネクタを用いてRGBファンをデイジーチェーン接続する方法を規定しています。
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PhanteksはLian Liファン、あるいは少なくともその背後にあるアイデアに「インスピレーション」を得たのかもしれません。しかし、ケーブルを最小限に抑えながらRGBとエアフローを最大化するというアイデアがLian Li独自のものであるとは考えにくいです。また、Phanteks D30シリーズはLian Liのデザインとあまりにも類似しているため、真に独自のアイデアとは考えにくいでしょう。こうした疑問や類似の論点は、今後、米国カリフォルニア州中央地区連邦地方裁判所で審議される審理の中心となるでしょう。
この訴訟は2023年9月8日に提起され、Lian LiがPhanteksに対し、特許侵害製品と思われる製品について書簡を送付してから約3か月後に提起されたと報じられています。Phanteksは5月以降、D30ファンの販売・マーケティングを続けており、Lian Liの主張が認められなかったことが今回の訴訟を早めたようです。
Lian Li社が今回の訴訟で目指しているのは、Phanteks社による米国特許侵害を認める判決を得ることです。もし判決が認められれば、Lian Li社はこれまでの損害賠償に加え、ライセンスなしに販売された侵害製品の販売差し止め命令を求める予定です。
私たちは特許の専門家ではないので、Lian Liの訴訟が成功する可能性が高いかどうかは分かりません。ライバル企業のファンデイジーチェーン設計は、全体的なアイデアは似ているように見えますが、その実行方法がPhanteksを救うほどに異なる可能性があります。Lian Liがここで勝訴すれば、ThermaltakeのSWAFAN EXやCorsairのiCUE Linkシステムといった製品に関わるさらなる訴訟の引き金となる可能性もあります。
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マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。