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マイクロソフト、VoIP戦略の一環として360度会議カメラを導入

サンフランシスコ(カリフォルニア州)- 昨日、Microsoft Office Communicationsと「ソフトフォン」ソフトウェアの発表イベントと銘打たれたイベントで、Microsoftビジネス部門プレジデントのジェフ・レイクス氏は、同社が現在「ユニファイド・コミュニケーション・プラットフォーム」と呼んでいる、興味深い新製品を発表しました。Office CommunicationsソフトウェアとMicrosoftのVoIPサービスを活用し、Hewlett-Packard、LG-Nortel、Samsungなどのハードウェアメーカーが、メッセージングだけでなく、音声会議やビデオ会議にも対応した新しいコミュニケーションデバイスを提供する予定です。これらのデバイスの中には、ビデオ会議用に設計された360度カメラ「RoundTable」が含まれています。これは、Microsoftの研究所で開発が進められていた「RingCam」というプロジェクトから生まれたものと思われます。

昨日デモが行われた、Microsoft の 360 度ビデオ会議カメラ RoundTable の最新プロトタイプ。

Microsoftのソフトウェアでオンラインビデオ会議セッションを実行し、会議テーブルの上に設置されたRoundTableカメラを使えば、遠隔地の参加者は発言者の顔を見ることができます。白熱した議論の最中にアングルが変わるのが面倒な参加者は、オプションのパノラマビューをおすすめします。また、資料やPowerPointのスライドを、発言者の合図に合わせて映像に映し出すこともできます。

「バーチャル会議の体験は、実際にその場にいるよりも優れている可能性があり、そうあるべきです。もしかしたら、ある意味、さらに優れているかもしれません」とレイクス氏は昨日、出席者たちに語った。「私たちの研究からわかったことの一つは、人間の会話に通常見られる間をうまく圧縮するだけで、会議を約半分の時間で視聴できるということです。もちろん、これは大きなパラドックスにつながります。会議後に半分の時間で会議を振り返ることができるなら、そもそも誰が会議に行きたがるでしょうか?」

今後のビデオ会議における RoundTable カメラの潜在的な有用性を実証するために、レイクスはさまざまな製品マネージャーやコメディー番組のスターたちとの模擬セッションに参加し、昼食に何を注文するかについて台本通りの議論を交わしました。

RoundTableデバイスの背後にある目的は、MicrosoftのVoIPサービスにおける価値提案を強化することにあるようだ。現在eBayが所有するSkypeの継続的な拡大に伴い、このサービスは強化される必要がある。大手ネットワーク機器プロバイダーのLinksys(Cisco傘下)とNetgearは既にSkypeフォンを発表しており、VoIP分野で本格的に競争したいと考える企業には、実質的なハードウェア製品が必要であることは明らかだ。

ここでも、あの重要な言葉「レバレッジ」がマイクロソフトと結びついて使われ、既に掌握している事業をいかに活用し、未参入の事業に進出しようとしているかが描かれる。「マイクロソフトはソフトウェアに注力していることから、独自の立場にあります」とレイクス氏は昨日述べた。「コミュニケーションソフトウェアの進歩に伴い、私たちは既にコミュニケーション分野に多大な投資を行っており、Microsoft Exchange、コミュニケーションサーバー、Outlook、Office Communicator、そしてLive Meetingといった統合コミュニケーションの基礎を既に実現しています。私たちは真にソフトウェア、ソフトウェアの力を活用し、職場におけるコミュニケーション方法における新たなイノベーションの波を牽引しているのです。」

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とはいえ、マイクロソフトがVoIP事業で利益を上げるには、まだハードウェアが必要だ。そして、注目すべき点が1つか2つある。