SATA-IO(Serial ATA International Organization)は、新しいSATAリビジョン3.2仕様を発表しました。この新規格には、待望の機能が多数搭載されます。
まず、この新仕様はSATA Express規格をサポートします。SATA Express規格とは、簡単に言えば、PCIeバスを用いてストレージデバイスを駆動する規格です。PCIeベースのストレージデバイスはこれまでも存在していましたが、SATA Express規格によってシステムが統合され、オペレーティングシステムはデバイスを1つのドライバだけで使用できるようになります。また、SATA Expressでは、SATA3規格の6Gbpsに対して、最大2.0Gbpsの速度でデバイスを動作させることができます。
「SATAテクノロジーは、常に変化するストレージ業界の要件に対応するために進化を続けています。SATA Expressや新興のソリッドステートハイブリッドドライブ向けの機能強化など、リビジョン3.2仕様に盛り込まれたアップデートは、現在の市場動向を反映しています。これらの新機能は、SATA-IOが低コストで高性能なストレージソリューションの提供に継続的に取り組んでいることを示しています」と、SATA-IO社長のムラデン・ルクシック氏は述べています。
この新規格では、mini-PCIeの次世代規格として認められているM.2フォームファクターも採用されます。M.2フォームファクターは、ストレージデバイスだけでなく、Wi-Fiカード、USBカード、WWANカードなどもサポートします。SATA 3.2仕様には、DevSleep、USM、Transitional Energy Reporting、Hybrid Information、microSSD、RAIDアレイ再構築のためのRebuild Assistなどの機能も含まれています。
SATA-IO は、8 月 13 日から 8 月 15 日までサンタクララで開催される Flash Memory Summit に参加し、そこでさらに多くの情報が公開される予定です。
Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。
Niels BroekhuijsenはTom's Hardware USの寄稿ライターです。ケース、水冷システム、PCの組み立てレビューを担当しています。