GoogleはGmailを刷新し、新しいユーザーインターフェース、追加機能、そしてセキュリティ強化を実現しました。Gmailユーザーは、人気サービスのアップデートが毎回のように歓迎されるのと同じように、これらの変更を好奇心と懐疑心が入り混じった気持ちで迎えるでしょう。しかし、真の問題は、プライバシーとセキュリティツールが、Gmailでエンドツーエンドの暗号化をより簡単に利用できるようにする取り組みを事実上放棄するという決定を補うものとなるかどうかです。
この姿勢は、Googleなどの企業が事業を継続するためにはユーザーのデータにアクセスする必要があるという事実に起因しているに違いありません。真のエンドツーエンド暗号化を大規模に導入すれば、これらの企業のデータ収集と広告販売能力が制限されることになります。そのため、最も安全なツールをデフォルトで実装するのではなく、Facebook Messengerの「シークレット会話」やSnapchatの「エフェメラル」コンテンツのような機能を導入しているのです。
Googleは本日発表された機能の一つで同様の取り組みを行っています。同社はブログ記事で次のように説明しています。
本日、情報保護への新たなアプローチとして、Gmail 情報保護モードを導入いたします。情報保護モードでは、有効期限を設定したり、送信済みのメッセージを取り消したりすることで、メール内の機密情報を保護できます。また、メールの閲覧にテキストメッセージによる追加認証を要求できるため、メッセージが有効な間に受信者のメールアカウントが乗っ取られた場合でも、データを保護できます。
これらの変更と、メールの利用権限をユーザーが設定できる情報権利管理(IRM)機能の組み込みにより、Gmailのプライバシーはより強化されるはずです。しかし、これらのメッセージが本当に安全かどうかは定かではありません。Googleはエンドツーエンドで暗号化されているとは明言しておらず、つまりGoogleは「情報保護モード」で送信されたメッセージを読んだり、有効期限が切れた後も保存したりできる可能性があります。
私たちは、これらの新機能がどのように機能するかについての詳細を Google に問い合わせており、同社から回答があればこの記事を更新します。
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ナサニエル・モットは、Tom's Hardware US のフリーランスのニュースおよび特集記事ライターであり、最新ニュース、セキュリティ、テクノロジー業界の最も面白い側面などを扱っています。