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TSMC、ファーウェイとの疑惑でシンガポール企業との契約を終了
(画像提供:TSMC)

サウスチャイナ・モーニング・ポストが事情に詳しい関係者の話として報じたところによると、TSMCはシンガポールに拠点を置くPowerAIRとの取引を停止した。顧客調査で米国の輸出規制違反の懸念が浮上したためだ。TSMCはPowerAIRに発注したチップの最終ユーザーを特定できなかったため、2020年から米国の技術禁輸措置を受けているHuaweiと関係のある可能性のある企業と取引していると判断したと報じられている。
TSMCの今回の措置は、最近組み立てられたHuawei Ascend 910 AIプロセッサにTSMC製チップレットが搭載されていることが発覚したことを受けてのものです。このチップレットは、比較的無名のSophgo社によって発注されました。シンガポールに拠点を置くPowerAIR社もSophgo社と同様に無名の企業であるようです。同社は2023年9月にエンジニアリング設計とコンサルティング業務を行う非公開企業として設立されました。サウス・モーニング・ポスト紙によると、公式のオンラインプレゼンスや公開されている連絡先情報はありません。TSMC社が自社のチップ設計とHuawei社のチップ設計の間に関連性がある可能性があると判断したことを受け、同社は警告を受けました。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。