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日本製2nmチップの価格は日本の主流チップの10倍:Rapidus
(画像提供:Intel)

世界有数の半導体メーカーを追い抜くために設立された、日本政府の支援を受けた半導体コンソーシアム「ラピダス」の代表は、同社の2nmチップのコストは、現在他の日本企業が製造している標準的なチップの10倍になると見積もっている。日本製のチップのほとんどは、7nm以下の新しいノードよりもはるかに安価な、成熟した旧世代のノードを採用しているため、これは当然のことだ。しかし、同社が2027年に2nm生産を開始する予定であるにもかかわらず、そのような価格を支払う意思のある企業は存在する。
ラピダスの2nmチップは、一部は国家安全保障に不可欠な高性能コンピューティングアプリケーションに使用され、その他は自律走行車やロボットなどの革新的な民生用アプリケーションに使用されるため、日本にとって極めて重要になると、ラピダスの小池篤良最高経営責任者(CEO)は日経新聞と東京経済新聞に語った(DigiTimesによる)。
北海道千歳市にあるラピダスのファブにおける2nmチップのパイロット生産は、2025年4月に開始される予定です。生産施設は、同年12月の設備設置に備え、2024年9月に水道、電気、ガス、換気システムの試運転を開始する予定です。量産ラインは2027年初頭に稼働開始予定です。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。