TrendForceのアナリストによる最新レポートによると、クライアント向けSSDの価格は2024年第4四半期に5~10%下落すると予測されています。レポートでは、生産量の増加と需要の減少という好条件の組み合わせにより、消費者は価格低下の恩恵を受けると予測しています。eMMC/UFSや3D NANDウェハの購入者をターゲットとした他のNANDフラッシュ製品セグメントも、新年に向けて価格が下落すると予想されています。一方、エンタープライズ向けSSDの購入者は、1桁台前半の価格上昇にとどまる可能性があります。
2024年第3四半期を振り返ると、クライアント(コンシューマー)向けSSDでは、わずかながらも歓迎すべき値下がりが見られました。ここ数ヶ月、そしてPrimeセール期間中に複数のSSDのバーゲンセールが発表されたというニュースをお伝えしました。しかし、TrendForceの発表によると、2024年後半も価格競争は続くと予想されており、状況が予想通り推移すれば、消費者はより大容量のSSDへと予算を伸ばす可能性があります。

TrendForceは、NAND価格の下落が予想される理由として、需要の低迷を挙げています。同社は、AI搭載PCの普及が期待されたほど急速に進んでおらず、魅力的なAIアプリケーションの登場を待ちたいと述べています。
読者の皆様が関心を持たれるであろうもう一つのNANDフラッシュ事業セグメント、すなわちモバイルデバイスで主に利用されるeMMCとUFSは、第4四半期に最も大きな価格下落が見込まれます。TrendForceによると、スマートフォン市場は第3四半期はほぼ横ばいでしたが、第4四半期にはこの重要なコンポーネントの価格が最大13%下落する可能性があります。これは主に、デバイスメーカーが在庫を減らし、価格上昇に抵抗しているため、取引量が限られていることが原因だとTrendForceは説明しています。
現在市場で最もお得なクライアント SSD の価格を確認したい場合は、数時間前に更新された当社の SSD 価格インデックス 2024 をご覧ください。このインデックスには、1 TB、2 TB、4 TB の SSD モデルの最安値が掲載されているほか、超高速の PCIe Gen5 SSD の別の表も掲載されています。
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マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。