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インテルは、元アルテラFPGA部門のスピンオフに向けて、データセンターおよびAIグループの新しい責任者を任命した。
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(画像提供:Intel)

インテルは木曜日、HPEの幹部で人工知能(AI)と高性能コンピューティング(HPC)を専門とするジャスティン・ホタード氏を、データセンターおよびAIグループのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーに任命したと発表した。新幹部の主な任務は、AIハードウェア市場におけるインテルの地位向上となる。

ホタード氏は、1月1日付でインテルがIPOに向けて独立事業として分社化したプログラマブル・ソリューションズ・グループの最高経営責任者に就任したサンドラ・リベラ氏の後任となる。

ジャスティン・ホタード氏は、インテルが数多くのライバル企業からの厳しい挑戦に直面している時期に同社に入社しました。AMDの最大のライバルであるインテルは、データセンター向けEPYCプロセッサーでかつてないほど強力になり、クラウドデータセンター向けにArmベースのサーバーグレード製品を提供する新規参入企業も現れ、インテルの従来顧客の一部も独自のデータセンター向けCPUを展開しています。AIの台頭により、NVIDIAはデータセンター分野で主要プレーヤーとなり(インテルとAMDを合わせた収益を上回る)、多くの新規プレーヤーの参入を可能にしました。

その結果、5年前はインテルが数社としか競合していなかったのに対し、今では様々な市場で数十社と競合しています。インテル自身の製品ラインナップも多様化し、現在では様々なワークロードに対応するXeon CPU、AIおよびHPCアプリケーション向けのデータセンターGPU、そしてAI向けGaudiアクセラレーターを展開しています。一方、ホタール氏の主な任務は、今後数年間でさらに拡大が見込まれる、より急成長を遂げる市場であるAIマシンにインテル製品を投入することです。

インテルの最高経営責任者(CEO)であるパット・ゲルシンガーは、「ジャスティンは顧客第一の精神を持つ実績あるリーダーであり、データセンターとAI分野の成長とイノベーションを推進してきた輝かしい実績を持っています。ジャスティンは世界を変える技術を創造するという私たちのビジョンに尽力しており、今後数十年にわたってお客様の力となるためにインテルが果たす重要な役割に情熱を注いでいます」と述べています。

インテル入社以前、ホタード氏はHPEのAIおよびHPC部門のエグゼクティブバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーを務め、応用技術に特化した同社の主要研究部門であるヒューレット・パッカード・ラボを率いていました。2015年にHPEに入社する前は、NCR Small Businessの社長を務め、Symbol TechnologiesおよびMotorolaでコーポレート開発およびオペレーションの役職を歴任しました。

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。