
Colorfulは今週、独自の冷却システムを搭載した、愛好家向けの新製品CVN Icicle DDR5-6600 32GBメモリキットを発表しました。これらのDRAMスティックは、DDR5-10708 CL56という驚異的なデータ転送速度でDDR5メモリの世界オーバークロック記録に迫っており、驚異的なオーバークロックポテンシャルを秘めていると言われています。興味深いことに、これらのモジュールはそれほど高価ではありません。
ColorfulのCVN Icicle DDR5-6600 CL34 16GBモジュール(デュアルチャネル32GBキットで提供予定)は、1.4Vという圧倒的な電圧で6600MT/sという、やや控えめなデータ転送速度を実現しています。これは、電圧をさらに上げなくても優れたオーバークロックポテンシャルを秘めていることを示唆しています。この点を証明するため、Colorfulは、同社のiGame LabオーバークロッカーがCVN Icicle DDR5を10,708MT/sまで引き上げたと発表しました。これは世界記録の11,130MT/sに非常に近い数値であり、2番目に優れた記録である10,594MT/sを大きく上回っています。
DDR5-10708 CL56は、疑いなく非常に印象的なオーバークロック結果です。しかし、この記録を樹立した経緯については、いくつか指摘しておくべき点があります。
まず、CVN Icicle DDR5-6600モジュールは現在16GBの容量で提供されており、低容量のメモリスティックのオーバークロックが容易です。次に、モジュールは1つしか使用されていないため、メモリコントローラの高速動作が容易です。さらに、Core i7-13700K「Raptor Lake」プロセッサは3つのコアのみがアクティブ化され、764.84MHzにダウンクロックされています。これは、メモリコントローラに必要な電力をすべて確保し、プロセッサ全体の消費電力を削減することで、よりクリーンな電力と信号伝送を実現するためです。さらに、CPUは液体窒素、あるいは少なくとも高性能な液体冷却システムを使用して冷却されていると考えられます。
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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。