AppleとQualcommは世界中の法廷で激しい攻防を繰り広げている。今週、ドイツの裁判所で、QualcommがAppleに対して起こしていた検索関連の特許訴訟8件のうち4件が棄却された。残りの4件の訴訟の行方は未だ決まっていない。
それ以来、争いは収まっていない。アップルは米国カリフォルニア州サンディエゴと中国北京でクアルコムを相手取り1億7千万ドル/7億7千万ポンドの訴訟を起こし、クアルコムは各国で特定のiPhoneモデルに対する差し止め命令を求め、他社の不正行為に対する非難はマイク・タイソンの拳よりも速く飛び交った。
告発はハードウェアだけに限った話ではない。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、ドイツの裁判所が棄却したこの訴訟は、「iPhoneの一部検索機能に関する特許をAppleが侵害したというQualcommの主張」を軸に展開された。
一方、FTCのクアルコムに対する訴訟の最終弁論は今週終了しており、同社はこの訴訟についてもルーシー・コー判事の判決を待っている。
FTCはコー氏がFTCに味方するだろうと確信しているようだ。
FTCの弁護士ジェニファー・ミリシ氏は弁論の中で、「クアルコムが排他的行為を行ったという証拠は圧倒的である。クアルコムの行為の影響は、総合的に判断すると、反競争的である」と述べた。
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しかし、これらの訴訟でさえ、クアルコムの終焉を示唆するものではない。インテルをはじめとする企業は、(皮肉なことに)クアルコムを反競争的な商慣行で非難し続けており、その勢いはすぐには衰える気配がない。これは一時的なものではなく、消耗戦なのだ。
念のため言っておくと、クアルコム自身もいくつかの勝利を収めている。中国は2018年12月に一部の旧型iPhoneの販売を禁止し、ドイツも同様の措置を取った。