1月初旬、Valveが3Dオーディオ企業Impulsonicを買収したことが明らかになりました。Valveはこのニュースを公表していませんが、Impulsonicのウェブサイトには、Valveが同社の資産と従業員を買収したことが記されていました。
Impulsonicの従業員は1月にValve本社へ異動し、すぐに仕事に取り掛かりました。チームはSteam Audio SDKを開発しました。Valveはこれを、ImpulsonicのPhonon特殊オーディオツールをVRアプリケーション向けに特化させた次世代版と説明しています。
Valveは、VR開発者が可能な限りリスクを抑えながら素晴らしいコンテンツを開発できる機会を最大限に提供したいと考えています。ValveはすでにOpenVRと呼ばれるVRハードウェアドライバセットのオープンソース版を提供しており、Lighthouseの位置トラッキング技術は開発者に無償でライセンス供与しています(現在、トレーニング教材も無料です)。Steam Audio SDKは、成長を続けるValveのVR開発エコシステムにおける、ロイヤリティフリーのコンポーネントの一つです。
「Valveは常に、最高のゲームとエンターテインメントが提供できるものを進化させようと努めています」とValveのアニッシュ・チャンダック氏は述べた。「Steam Audioは、あらゆる開発者が利用できる機能豊富な空間オーディオソリューションであり、場所や用途を問わずご利用いただけます。」
Steam Audio SDKの初期バージョンはUnityエンジンをネイティブサポートしていますが、他のエンジンを使用している場合は、ソフトウェアを統合するためのコードを記述する必要があります。Valveは、Steam Audioを他のゲームエンジンやミドルウェアに統合できるようにC APIを組み込んでいます。
しかし、Unreal Engine用のプラグインもUnityプラグインに遅れをとることはありません。Epic Gamesは3月のGDCでUnreal Engine上のSteam Audioのデモを行う予定です。
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「新しい Unreal Audio Engine の新しいプラグインとして、Steam Audio はその機能を根本的に拡張し、ゲームにリアルで高品質なサウンド伝播、残響モデリング、バイノーラル空間化を実現したいゲームオーディオ開発者にマルチプラットフォーム ソリューションを提供します」と、Epic Games のオーディオ プログラマーである Aaron McLeran 氏は述べています。
Valve の Steam Audio SDK は本日ベータ版として公開されました。詳細については、Valve の GitHub ページとコミュニティハブをご覧ください。