
PC冷却メーカーのArcticは、2021年5月から2022年3月の間に製造されたLiquid Freezer 2 AIOクーラーのガスケットに潜在的な問題があることを発見しました。この問題により、冷却性能が低下し、冷却ループ内の冷却液が失われる可能性があります。Arcticはこの問題に対処するため、ユーザー自身で問題を解決し、システムのダウンタイムを最小限に抑えることができるセルフリペアサービスキットをリリースしました。
問題となっているのは、ガスケットと銅製コールドプレート間の化学反応です。ゴム製ガスケットの加硫が不十分なために反応が起こり、硫黄残留物や銅プレートの堆積物が発生する可能性があります。これは最終的に冷却性能の低下や液漏れにつながる可能性があります。
幸いなことに、問題はそれほど深刻ではありません。Arctic社によると、ガスケットの劣化は6年間の保証期間内に発生する可能性があるとのことです。そのため、AIOから突然、あらゆる場所で液体が漏れ出したり、突然動作しなくなったりすることはありません。
それでも、長期間使用すると冷却剤の損失や性能の低下が問題になる可能性があるため、Arctic ではできるだけ早くサービス キットを使用してガスケットを交換することを推奨しています。
ガスケットはユーザー自身で交換可能で、PCの組み立て経験があれば数分もかからずに完了します。サービスキットには、新しい銅製コールドプレート、新品のガスケット、MX-5用サーマルペーストなど、必要な部品がすべて含まれています。さらに、予備の冷却剤とネジも付属しています。
ユーザーが行う必要があるのは、銅製のコールドプレートと付属の4本のネジを取り外し、古いゴム製ガスケットを新しいものに交換し、最後に銅製のコールドプレートを交換するだけです。その後、AIOから大量の液体が漏れた場合は、必要に応じてループを補充できます。
ユーザーによる修理が不可能な場合でも、製品を送付して修理を依頼することができます。Arcticの技術者が修理を行います。ただし、配送上の制約により、この方法では修理完了まで最大2週間かかる場合がありますのでご注意ください。
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対象となる製品をお持ちの場合は、Arcticのサポートページにアクセスして無料のサービスキットをリクエストしてください。ご自身で修理された場合でも、6年間の保証は有効ですのでご安心ください。
Aaron Klotz 氏は Tom's Hardware の寄稿ライターであり、CPU やグラフィック カードなどのコンピューター ハードウェアに関するニュースを扱っています。