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Marvell、次世代SSDコントローラ技術に投資:NVMeとLDPC

Marvellは台北のグランドハイアットホテルの大ホールを占拠し、同社の最新イノベーションを披露しました。テクノロジーに少しでも精通している人なら、次から次へとハイテクなデモを熱心に見て回るのに何時間も費やすことができるでしょう。しかし、今日はフラッシュコントローラーに特化して見ていきます。

本題に入る前に、現在出荷中のフラッシュコントローラについて触れておきたいと思います。MarvellのAltaplus(上の画像ではAlta+)は現在出荷中ですが、KingstonのHyperX Predator SSDにのみ搭載されています。HyperX Predator 480 GBのレビューはこちらでご覧いただけます。Altaplusの存在を初めて知った時、大変興奮しました。Marvellが初めて市場に投入したPCIe 2.0 x4コントローラでした。

Marvellは、NVMeを市場に投入するために、PCI Express 3.0 x4を経由するNVMeプロトコルを搭載したEldora(88SS1093)とEldora Lite(88SS1094)を準備しています。Eldoraは、アドインカード(AIC)とm.2フォームファクターデバイス向けに8チャネルを活用する、強力なパフォーマンスを誇るコントローラです。

本稿執筆時点で、MarvellはEldoraプラットフォームを東芝の15nmリソグラフィプロセス(SLC、MLC、TLC、さらには3D BiCS NAND向け)での使用を認定しています。このコントローラは、MarvellのNAND Edge LDPC ECCと管理機能を活用しています。最大2TBの製品がサポートされていますが、大容量製品は8チャネルのEldora製品のみで提供され、Eldora Liteは提供されないと思われます。

Marvell 88SS1093は非常に高速で、同社の展示ではRAMディスクとさえ呼ばれていました。DRAMに匹敵する性能とまでは言いませんが、ブースで確認した数値は実に印象的で、ショーに展示されていたものすべてを上回る約2900MB/秒でした。 

だからといって、Eldora Liteを見逃すわけにはいきません。PCIeとNVMeの組み合わせは、消費電力を含め、あらゆる指標において従来の8チャネルSATA SSDを上回るパフォーマンスを発揮します。これらのm.2メモリ製品の多くは、市場に投入される前にOEM顧客の協力を得る必要があるため、低消費電力化は最優先事項です。Eldora Liteは、2016年初頭までに複数のm.2 2280フォームファクタ製品で出荷される予定です。

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Marvell の 88SS1074 SATA 6 Gbps コントローラも展示されており、Toshiba 15nm TLC と Hynix 16nm TLC の両方と組み合わせて使用​​されていました。

展示されていたのは、中国市場に製品を提供する SSD メーカーである LiteOn と QSI が製造した、店頭販売間近の実際の製品です。

Marvellブースで興味深い情報を得ました。東芝は来月まで15nm TLCに関する情報公開を控えているのです。Computexの取材ではこれまで数回しか触れたことがありません。そのため、MarvellブースではLiteOn CV2(製品名:CV2)にテープを貼った88SS1074と東芝の15nm TLC製品を展示し、シーケンシャルリード性能494MB/秒、シーケンシャルライト性能221MB/秒を実現しています。 

最後に、番組で取り上げた2つのストレージテーマを融合させたMarvellのDRAMレスコントローラをご紹介します。「Race to the Bottom(底辺への競争)」については、他の記事でも何度か取り上げてきましたが、NVMeについても触れました。

我々の知る限り、DRAMレス設計でNVMeプロトコルを採用した実用製品を展示しているのはMarvellだけです。この新しいデュアルパーパスコントローラは、SATA 6GbpsでAHCIも実行できます。Marvellの実績ある28nmプロセスで製造されたこれらの新製品は、Chromebookのようなシステムだけでなく、超小型の外部ストレージシステムにも優れたパフォーマンスをもたらします。

Acer ChromebookでフルHD映画を1つのディスプレイで再生してみました。システムはすべて低価格のコンポーネントで構成されているにもかかわらず、動画は問題なく再生されました。このようなシステムにフラッシュメモリを追加すると、他の部分のパフォーマンスの低さを隠せるようになります。

また、M.2-SATA 6Gbpsアダプタを搭載した小型フォームファクタPCでDRAMレス設計が採用されていることも分かりました。このソリューションは、かさばる2.5インチストレージデバイス用のスペースを確保することなく、簡単にサイズを縮小できます。