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Team Groupは、Computex 2024でAI向け新型PCIe 5.0 SSD、SSDクーラー、Bluetoothタグ付きポータブルSSDを披露しました。
チームグループのブース - Computex 2024
(画像提供:Team Group)

Team GroupはComputex 2024で、多数の新メモリおよびストレージデバイスを展示しました。同社は2種類のM.2 SSD、T-Force GE Pro Gen 5とT-Create I54 Ai Gen 5 M.2 PCIe SSDを発表しました。また、Dark AirFlow 05 SSDクーラーと、特定デバイス向けに設計された外付けSSDもいくつか展示しました。 

この新しいSSDシリーズは、写真家やビデオグラファーなどのコンテンツクリエイターを対象としていますが、Team Groupは他の多くの企業と同様に、AIコンテンツ生成にも対応し始めています。Team Groupは、T-Create CAMM2ドライブをはじめ、生成AI分野に特化したストレージとメモリをリリースしています。 

T-Force GE Pro および T-Create I54 PCIe 5.0 M.2 SSD

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T-FORCE GE PRO Gen5 M.2 PCIe SSD
T-FORCE GE PRO Gen5 M.2 PCIe SSD (画像提供:Team Group)

Team Groupは、新世代PCIe 5.0 SSDを2機種発表しました。1つ目はゲーマー向けの「T-Force GE Pro」で、シーケンシャルリード速度は14,000MB/秒、ライト速度は11,800MB/秒とされています。これは、シーケンシャルリード速度が最大14,000MB/秒と謳われているT-Force GEドライブの改良版とされています。このドライブはCES 2024で展示され、Innogrit IG5666コントローラを搭載していることが明らかになりました。このコントローラに関する過去の調査結果に基づくと、Phison E26コントローラよりも高いパフォーマンスを発揮します。

さらに、Team Groupは、デスクトップPCでSSDの冷却性能を向上させたいユーザーのために、GE ProにT-Force Dark 5 SSDクーラーを同梱することを明記しています。このクーラーはデフォルトでグラフェン層を備えており、放熱性に優れているため、背の高いSSDヒートシンクを設置するスペースが限られているPCにも十分対応できるでしょう。

もう1つのSSDはT-Create I54 Ai Gen 5 M.2 PCIe 5.0 SSDと呼ばれ、その名の通りAIコンテンツ作成向けに販売されています。アクセス時間、SLCキャッ​​シュ、電力効率、最大2,400TBのTBW定格、最大4TBのストレージバリアントにおいて、前世代のPCIe 4.0 SSDよりも低レイテンシであると主張し、この主張を正当化しています。Team Groupは、最大14,000MB/sのシーケンシャル読み取り速度のみを宣伝しています。さらにTeam Groupは、過熱を避けるために内部温度に基づいてパフォーマンスを調整する「AI熱調節」機能を備えていると述べています。それが示唆するように熱調節にAIを使用しているのか、それともこのドライブがAIコンテンツ作成において実際にメリットをもたらすのかを見るのは興味深いでしょう。レビュー用に1台入手したらわかるでしょう。

チームグループの今後のSSDクーラーシリーズ 

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チームグループがComputex 2024で発表した新型2280 M.2 SSDクーラー
Team GroupがComputex 2024で展示した新型2280 M.2 SSDクーラー(画像提供:Team Group)

Team Groupは、デスクトップシステム向けのPCIe SSDクーラーを多数発表しました。中でも特に目を引くのが、T-Force Dark AirFlow 04、05、06 SSDクーラーです。特にT-Force Dark AirFlow 06は、純銅製のベイパーチャンバーブロックとアルミニウム製ヒートシンク、2本の銅製ヒートパイプ(AirFlow 04用は1本)、そしてPWMファンによる放熱構造を採用しています。Team
Group初のM.2 SSDクーラーをレビューしましたが、このクーラーはローエンドCPUを冷却するのに十分な性能を備えていました。

AirFlow 06は側面から送風するデュアルファンを搭載し、上部にはマグネットが付いているため、必要に応じてクーラーを積み重ねることができます。ただし、このような取り付け方法が冷却効果に繋がるかどうかは定かではありません。 

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Team GroupのWaterFlow 01もComputex 2024で発表されました。WaterFlow 01は、ブロワー型ファンとマイクロモーターを搭載した閉ループ冷却システムを採用しています。Team GroupはSSD用のディスクリート水冷クーラーを初めて開発した企業ではなく、MSIもCES 2024でプロトタイプを展示していました。このような水冷クーラーの登場は、新しいPCIe 5.0コントローラーが冷却性能に劣るということを意味するのでしょうか? 

ポータブルSSDの近未来とその先

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チームグループ T-Create P34F Bluetoothタグ付きポータブルSSD
Team Group T-Create P34F Bluetoothタグ付きポータブルSSD (画像提供:Team Group)

Team Groupは様々なデバイスに対応したポータブルSSDを製造していますが、中でもT-Create P34Fは、Bluetoothタグ対応のポータブルドライブを紛失した際にAppleの「探す」アプリを利用できるという点で際立っています。また、P35 USB 3.2 Gen 2対応モデルも用意されており、SSDセキュリティツールボックスを介してハードウェア暗号化機能も利用できます。 

チームグループ T-Force M400 USB4 Type C ポータブル SSD

(画像提供:Team Group)

Team Group は、1TB、2TB、4TB のバリエーションがあり、読み取り/書き込み速度がそれぞれ最大 3,700 MB/秒と 3,400 MB/秒の、T-Force M400 と呼ばれる初の USB4 Type-C ドライブを展示しました。 

多様なストレージおよびメモリ製品を揃えるTeam Groupは、現行および将来の標準規格に積極的に取り組んでいるようです。大胆な取り組みには見えますが、AIコンテンツ制作向けにT-Create製品の一部を強調していることを考えると、パフォーマンススループットがどの程度なのかは気になるところです。 

Roshan Ashraf Shaikhは2000年代初頭からインドのPCハードウェアコミュニティに携わり、PCの組み立て、インドの多くの技術フォーラムやブログへの寄稿に携わってきました。Hardware BBQを11年間運営し、eTeknixとTweakTownでニュース記事を執筆した後、Tom's Hardwareチームに加わりました。テクノロジー以外にも、格闘ゲーム、映画、アニメ、機械式時計に興味を持っています。