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研究者はスーパーコンピュータの診断にUnity 3Dゲームエンジンを採用

MITの研究者たちは、数十億ドル規模のスーパーコンピュータの監視、診断、そして問題の解決プロセスを、一部のゲームタイトルに見られるようなUnity 3Dゲームエンジンでハードウェアを可視化することで迅速化したいと考えています。スーパーコンピュータは、数千もの相互接続されたシステムで動作するため、非常に複雑なハードウェアの集合体です。しかし、システムにはボトルネックが存在する可能性があり、それらのボトルネックの診断には、スーパーコンピュータ施設の時間がかかり、パフォーマンスが低下する可能性があります。

平均的なスーパーコンピュータは、システム内に多数のコンポーネントで構成されています。システムの各部分はノードと呼ばれ、各ノードには特定のハードウェアコンポーネントが搭載されています。非常に単純化した基本的な説明として、一部のノードはデータの保存用に設計され、他のノードは計算用に設計されています。これらの計算ノードには通常、プロセッサとメインシステムメモリが搭載されています。

つまり、この3Dエンジンは、コンポーネントの使用状況やシステムからのアラートをリアルタイムで表示できます。例えば、アラートが表示された場合、特定のノードが過熱している可能性があり、システム管理者は3Dエンジンアプリケーションで即座にアラートを受け取ることができます。下のシステムデモをご覧ください。最初の画像は実際のハードウェアで、2番目の画像は視覚化された要素を表しています。

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MIT MM3D スーパーコンピューター ビジュアライザー
(画像クレジット:MIT論文(ArXiv:2109.04532))

まだ商用アプリケーションではありませんが、この学術プロジェクトは、スーパーコンピュータ監視部門におけるシステム管理の簡素化に大きく貢献する一歩となる可能性があります。学術機関が他の組織と研究成果を共有していることを考えると、同様のソリューションが実用化されるのも時間の問題でしょう。

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