HD 3800: 初のDX10.1、55nm、4ウェイGPU
これはほぼ1年間、欠けていたスイートスポットです。市場にはハイエンド、ローエンド、そしてエントリーレベルのカードしか存在していませんでした。PCゲーマーは、明らかにハイエンドのハードウェアを購入するために従来のミッドレンジ価格帯を超える金額を支払うか、性能の劣るDX10ハードウェアを購入するしかありませんでした。それに近い唯一のカードは、NVIDIAのGeForce 8800GTSの320MBモデルでした。今後、「真の」ミッドレンジに対応する少なくとも3つのモデル(AMDから2つ、NVIDIAから1つ)が登場するでしょう。従来、ミッドレンジの製品はハイエンドモデルの75%の性能を、その50%以下の価格で提供していました。GeForce 8800GTとRadeon 3800モデルは、新しいPCIe 2.0インターフェースにより、このセグメントに十分な対応力を発揮するはずです。
DX 10.1と55nmプロセス以降、ユーザーはより多くのカードを使用できるようになります。Vistaでは、2ウェイ、3ウェイ、そして4ウェイのCrossFireがサポートされます。Bergman氏はまた、CrossFireの非対称バージョンについても示唆しました。これは、同じコアを搭載しながらもメモリとクロック周波数が異なるカードをCrossFireで構成できるようになり、消費者の購買意欲をさらに高めることを意味します。Radeon HD 3800シリーズには、HD DVDとBluRayムービーのハードウェアアクセラレーションを実現する、最新のユニバーサルビデオデコーダー(UVD)も搭載されます。
したがって、発売が計画通りに進めば、AMD は 3 つの初記録を達成できることになります。DX 10.1 の初記録、55nm の初記録、Vista での 4 ウェイ GPU パフォーマンスの初記録です。
Radeon HD 3800には2つのバージョンがあり、価格は(まだ確定しておらず、変更される可能性がありますが)モデル、クロック周波数、メモリ構成に応じて150ドルから250ドルの間となります。これらは、Nvidiaが本日発表したテクノロジーをベースにしたカードと競合するでしょう。私たちはミッドレンジのカードを求めていましたが、ついにそれが実現したようです。残る疑問は、「D3D 10.1におけるDirectXのグラフィックコンポーネントの変更は、消費者にとって何を意味するのか?」です。これが、両製品の真の鍵となるでしょう。
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