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Ayaneo Pocket AIRは同社初のAndroidハンドヘルド
アヤネオポケットAIR
(画像提供:アヤネオ)

中国の携帯型ゲームPC専門メーカーAyaneoは本日、ライブストリーミングでAndroidゲーム向けに初となるデバイスを発表しました。新型Ayaneo Pocket AIRは、同社の従来のWindows搭載携帯型ゲーム機と外観は似ていますが、より薄型・軽量化を実現しています。また、Armアーキテクチャを採用し、「Windows携帯型ゲーム機グレード」のバッテリーを搭載しているため、「バッテリー寿命を気にすることなく」ゲームを楽しむことができるとされています。

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(画像提供:アヤネオ)

そのため、多くの読者は、特に既に高性能なスマートフォンをお持ちの場合、Androidゲームやゲームストリーミング用のこのデバイスには興味がないだろうと考えられます。しかしながら、Android市場への参入を目指すAyaneoの取り組みを垣間見るために、このデバイスを詳しく検討し、Windowsベースのデバイスと比較する価値は十分にあります。

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(画像提供:アヤネオ)

まず基本的な部分から見ていきましょう。Ayaneo Pocket AIRは5.5インチ、1080pのAMOLEDスクリーンを搭載しています。プロセッサは6nmプロセス技術のMediaTek Dimensity 1200で、1基のUltra Core(Arm Cortex-A78、最大3.0GHz)、3基のSuper Core(Arm Cortex-A78、最大2.6GHz)、4基のEfficiency Core(Arm Cortex-A55、最大2.0GHz)を搭載しています。MediaTekのSoCには、Arm Mali-G77 MC9 GPU、各種コーデックのサポート、5G、Wi-Fi、Bluetoothなども搭載されています。フラッグシップスマートフォンに匹敵する性能に加え、AyaneoによるとPocket AIRは「x86レベルの強力なアクティブ冷却システム」を搭載しています。 

同様に、このコンパクトな新デバイスは7,350mAhの「Windowsハンドヘルドグレード」のバッテリーを搭載しているとのことです。残念ながら、画面オン時のゲーム持続時間については公表されていないため、バッテリー駆動時間の延長については今後の発表を待つ必要があります。

アヤネオポケットAIR

(画像提供:アヤネオ)

Ayaneo Pocket AIRの物理的な詳細もいくつかご紹介します。5.5インチ画面なので、それほど重いデバイスではないはずですが、重量は380g(13.4オンス)と、一般的なスマートフォンの約2倍の重さです。本体の「ウエスト」部分は17mmの厚さです。AyaneoはPocket AIRを「ポケットにすっぽり収まる」と謳っています。

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(画像提供:アヤネオ)

Ayaneo Pocket AIR は、執筆時点では発売前のクラウドファンディング段階のデバイスであるため、詳細な仕様は不明で、メモリやストレージのオプションに関する詳細は現時点では不明のようです。

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他にも興味深い情報がいくつかあります。それは、コントロールに関するものです。簡単に言うと、Ayaneo Pocket AIRの購入者は、Ayaneo Pocket AIRとほぼ同様の充実したコントロールセットを期待できるでしょう。ホールセンサー付きジョイスティックやトリガーを含む多数のボタンとパッドに加え、SoundTapMagicオーディオバイブレーションシステム、X軸リニアモーター、そして6軸ジャイロスコープが搭載されており、ゲーム体験をさらに充実させてくれます。

Android版に加え、AyaneoはWindows向けのゲームUIアプリ「AYAHome」と管理アプリ「AYASpace」も移植しました。さらに、レトロゲームファン向けの「Ayaneo Cloud Game Database」もソフトウェアの特長です。

アヤネオポケットAIR

(画像提供:アヤネオ)

Ayaneo Pocket AIRはエミュレーターを操作できるのが大きな魅力のようです。AyaneoのブログやPocket AIRの製品ページには、エミュレーター操作に関するスライドが多数掲載されています。「クラシックな赤と白」を基調としたカラースキームも、8ビットや16ビット時代を彷彿とさせます。

近日発売予定のAyaneo Pocket AIRの価格と在庫状況はまだ発表されていません。執筆時点では、Indiegogoキャンペーン開​​始のお知らせを受け取るための登録を呼びかけています。衝動買いを促すような価格設定になることを期待しましょう。最近、このメーカーからは高価なハンドヘルド機が数多く発売されていますが、過去には300ドル未満のデバイスもいくつか発売しています。

マーク・タイソンはトムズ・ハードウェアのニュース編集者です。ビジネスや半導体設計から、理性の限界に迫る製品まで、PCテクノロジーのあらゆる分野を網羅的にカバーすることに情熱を注いでいます。