
AMDは、Linuxカーネルの「x86/urgent」パッチという形で、Zen 5のLinuxへの登場に向けた準備を進めています。このパッチは、AMDファミリー26 CPU(Zen 5 CPU)の4つの数値範囲に対応しています。Phoronixの発表によると、これらの範囲は0~15、32~47、64~79、そして112~127です。各数値は理論的には、それぞれのCPUまたはCPU範囲(モバイル向けはStrix Point、デスクトップ向けはGranite Ridgeなど)に対応している可能性がありますが、プレリリースCPUや開発専用CPUなどが存在するため、これらのすべてがリリースされるわけではなく、中には実際に使用されないものもあるかもしれません。
これらのパッチが、昨日Twitterで公開されたZen 5 Strix Point Geekbenchの結果と近いタイミングで公開されたことは、Zen 5の登場が遅かれ早かれ早まるのではないかという憶測をさらに強めています。LinuxのGCCコンパイラとPMCドライバのZen 5関連アップデートについても、以前に報告しています。残念ながら、モデル番号の範囲に関する情報以外に、最新のLinuxパッチからはZen 5や次期CPUに関する新たな情報は得られていません。
いずれにせよ、最新の Zen 5 Linux カーネル パッチは、少なくとも AMD が作業に十分な余裕を望んでいることを示しています。
将来の開発やリリースを見据え、現在コードには合計64種類のZen 5 CPUモデル番号(4つの範囲ごとに16種類)が組み込まれています。これは、ハンドヘルド向けに最適化されたAPU設計や、より強力なデスクトップ向け統合グラフィックスなど、実験の余地が十分にありそうです。他のリーク情報によると、AMDのStrix PointモバイルCPUにもZen 5Cコアが採用される可能性があります。
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クリストファー・ハーパーは、2015年からPCハードウェアとゲームを専門とするフリーランスのテクニカルライターとして活躍しています。それ以前は、高校時代に様々なB2Bクライアントのゴーストライターを務めていました。仕事以外では、友人やライバルには、様々なeスポーツ(特に格闘ゲームとアリーナシューティングゲーム)の現役プレイヤーとして、またジミ・ヘンドリックスからキラー・マイク、そして『ソニックアドベンチャー2』のサウンドトラックまで、幅広い音楽の愛好家として知られています。