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ゲーミングGPUは米国の新たな関税の対象となるのか?まだ完全には明らかではない
MSI RTX 5090 32GB ヴァンガード SOC
(画像提供:MSI)

CPU、グラフィックカード、マザーボードはPCコンポーネントの中でも最も高価な部類に入るため、業界は関税が価格にどのような影響を与えるかを注視しています。今のところ、GPUはトランプ政権が先週課した輸入関税の対象外となっているようですが、政府が半導体輸入に課税を決定すれば状況は変わる可能性があるとPCMagは報じています。一方、グラフィックカードに関しては状況が異なります。

様々な品目に対する米国の最新の輸入関税(大統領令14257)を詳述した文書には付属書IIが含まれており、現時点では追加輸入関税が免除されている多数の製品がリストアップされています。半導体輸入に関しては、プロセッサ、コントローラ、アンプ、メモリ、および「その他」が含まれています。ただし、このリストには「グラフィックス・プロセッシング・モジュール」(コード8473.30.1180および84733011)や、実際のグラフィックスカードやGPUアクセラレータを表す類似品目は含まれていません。

2018年、トランプ政権は、グラフィックカード、マザーボード、SSD、その他プリント基板を使用した製品を含む、中国製の様々な電子機器に25%の輸入税を課しましたが、この関税はトランプ政権とバイデン政権の両方によって一貫して停止されてきました。しかし、2025年4月2日に発布された大統領令14257号は、これまでの関税措置と一時的な免除に取って代わり、米国の輸入関税の新たな枠組みを確立しました。

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現時点では、グラフィックカードメーカーとGPU設計者はこの件についてコメントしておらず、今後の動向を待っているところです。しかし、近いうちにグラフィックカードの価格が上昇する可能性があるようです。問題は、どの程度上昇するかです。

「昨日の関税発表後の状況を注視しています」と、AMDの広報担当者は先週当社に語った。「半導体は相互関税の対象外ですが、詳細と、より広範な顧客およびパートナーエコシステムへの影響を評価しています。詳細が分かり次第、必要に応じて最新情報をお知らせします。」

アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。