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ソフトバンクのインテルAIプロセッサー計画は、TSMCとの提携を検討していると関係者が語っており、疑問視されている。
インテル
(画像提供:Intel)

ソフトバンクは、プロジェクトイザナギ向けのAIプロセッサ開発でインテルと提携してきました。しかし、インテルが「量と速度」の要件を満たせなかったため、ソフトバンクはTSMCに注力する方向転換をすると、フィナンシャル・タイムズが関係筋の情報として報じています。この後退にもかかわらず、ソフトバンクの孫正義CEOは野心的なAI計画を推し進める決意を崩しておらず、関係筋は将来的にインテルとの提携を否定していません。

プロジェクト・イザナギでは、ソフトバンクは、性能と機能の面でNVIDIAのAI GPUに匹敵する独自のAIプロセッサを開発する計画でした。さらに、独自のソフトウェアスタックを設計し、自社で電力設備を備えた大規模なAIデータセンターに導入する予定でした。匿名の関係者によると、ソフトバンクはインテルにプロセッサの製造を依頼しようとしていたものの、インテルはソフトバンクの「量と速度」の要件を満たすことができなかったとのことです。

インテルとの契約決裂を受け、ソフトバンクは世界最大の半導体受託メーカーであるTSMCに目を向けたとフィナンシャルタイムズは報じている。協議は継続中だが、TSMCはAMDやNVIDIAを含む既存顧客の需要を満たすのに苦戦しており、合意には至っていない。 

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アントン・シロフはTom's Hardwareの寄稿ライターです。過去数十年にわたり、CPUやGPUからスーパーコンピュータ、最新のプロセス技術や最新の製造ツールからハイテク業界のトレンドまで、あらゆる分野をカバーしてきました。