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WorldVizのVizibleが企業の営業部隊にVRを導入

VRは私たちの仕事や遊び方を変えるだろうと、長年言われてきました。これまでVRは主に消費者向けエンターテイメントとして利用されてきましたが、一部の企業はVRを企業に導入し始めています。今年のSIGGRAPHカンファレンスで、WorldVizは企業の営業チームが顧客に自社製品の機能を伝えるのに役立つVRソリューションを発表しました。

そのソリューションとは、GoToMeetingとよく似たVRコミュニケーションソリューション「Vizible」です。世界中の人々がWorldVizのマルチリージョンサーバーに接続し、ライブ仮想空間内で交流することで、3Dプレゼンテーション資料を共有できます。ユーザーは環境とインタラクトしたり、ボイスチャットで互いにコミュニケーションをとったりすることも可能です。WorldVizはVizibleを営業担当者向けに開発したと述べていますが、リモートコラボレーションや製品トレーニングセッションなど、他の用途にも利用できます。

Vizibleには、仮想プレゼンテーション空間をカスタマイズできるプレゼンテーションデザイナーソフトウェアも含まれています。プレゼンテーションデザイナーはドラッグアンドドロップインターフェースを備えており、アニメーション、トリガーイベント、インタラクティブなユーザーコンテンツを備えた3Dデモンストレーションを素早く作成できます。Vizibleプレゼンテーションには、画像やPDFファイルなどの従来の2Dコンテンツも含めることができます。

このアイデアは、プレゼンテーションのための出張をなくすことで、企業の販売コスト削減を支援することです。このサービスは、ジェットエンジン、サーバーファーム、集合住宅など、大型で複雑な製品を販売している場合に特に役立ちます。VRを使えば、製品の内部構造や部品同士の相互作用など、紙面では表現できないことを実演できるからです。 

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WorldVizは、Vizibleを10月から営業担当者向けに月額250ドルで提供開始すると発表しました。サービスの初期リリースでは、Oculus Rift with TouchとHTC Viveがサポートされます。また、WorldVizが既にエンタープライズ顧客に提供している3DディスプレイやCAVEプロジェクションシステムにも対応しています。Vizibleは現在クローズドベータ版です。早期導入を希望する企業は、WorldVizのウェブサイトでベータ版にご登録いただけます。

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ケビン・カルボットはTom's Hardwareの寄稿ライターで、主にVRとARのハードウェアを扱っています。彼は4年以上にわたりTom's Hardwareに寄稿しています。