20
SolidRun、i.MX8M PlusでRaspberry Piの「王座奪取」を目指す

SolidRunは本日、開発およびプロトタイピングにおける主力ハードウェアソリューションとしてのRaspberry Piの地位を「奪う」ことを目指した最新の組み込みシステムオンモジュール(SoM)ボードを発表しました。最新のRaspberry Pi Compute Module 4に類似した設計のi.MX8M Plusは、デュアルコアまたはクアッドコア構成で提供され、既存のモデルおよびソフトウェアリソースとの互換性を備えています。このボードの最大のセールスポイントは、オンボードのニューラルプロセッサです。TensorFlow機械学習プロジェクトで使用すると、はるかに高い計算能力が得られます。Raspberry Pi 4は、GoogleのCoralプロジェクトのようなTensor Processing Unitを使用しない限り、TensorFlow Liteで最高9fpsの速度しか出せません。

i.MX8Mプラス

(画像提供:SolidRun)

i.MX8Mプラス

(画像提供:SolidRun)

i.MX8Mには、オンボード機能の一部をブレイクアウトして開発を容易にするキャリアボードが必要です。HummingBoard-M Pulse、Ripple、Mateの3つの新しいキャリアボードは、デュアルギガビットイーサネット(MateとPulse)に加え、ステレオビジョンプロジェクト用のMIPI-CSIカメラコネクタを備えています。キャリアボードは、i.MX8M Plus CoMをベースにしたプロジェクトをブレイクアウトして開発するために不可欠です。キャリアボードの仕組みを理解すれば、必要な機能だけをブレイクアウトした独自のキャリアボードを自由に開発できます。

1GB の RAM と 8GB eMMC を搭載し、ワイヤレス接続やキャリア ボードが搭載されていないクアッド コア モデルの価格は 75 ドルからなので、Wi-Fi と Bluetooth に加えキャリア ボードが搭載された 150 ドルのモデルを検討する必要があります。 

Tom's Hardware の最高のニュースと詳細なレビューをあなたの受信箱に直接お届けします。

レス・パウンダーは、トムズ・ハードウェアのアソシエイトエディターです。クリエイティブテクノロジストとして、7年間にわたり、老若男女を問わず、教育と啓発のためのプロジェクトを手がけてきました。Raspberry Pi Foundationと協力し、教師向けトレーニングプログラム「Picademy」の執筆・提供にも携わっています。