Intel は、Zen 5 をベースにした AMD の Ryzen 9000WX シリーズと直接競合するように設計された Granite Rapids プロセッサの新ブランチをリリースする準備を進めているようです。Resident X の投稿者 Momomo_us は、コードネーム Granite Rapid-WS の 86 コア CPU を特集した openbenchmark.org のリストを発見しました。
現時点で判明しているスペックは、コア数、スレッド数、そしてクロック速度のみで、前述の通り86コア172スレッド、最大4.8GHzで動作します。しかし、Granite Rapidsアーキテクチャをベースとしていることから、このチップは、同じく2つのコンピューティングタイルに86コアを搭載し、ターボ・クロックのピーク速度が3.8GHzに達するXeon 6787Pの、はるかに高いクロック速度を誇る派生チップである可能性が高いと考えられます。
この新型チップは86コアで、AMDの現行Threadripperフラッグシップである9995WX(Zen 5コア96基搭載)のコア数に迫っています。Granite Rapidsは最大128コアまで拡張可能なため、このSKUはフラッグシップ製品ではないかもしれません。これが事実かどうかは、時が経てば分かるでしょう。128コアに達するにはIntelは3つのコンピューティングダイを使用する必要がありますが、86コアのGranite Rapid SKUでは2つのダイで済みます。Granite Rapids-WSのコア数を86コアに制限することで、Intelの製造コストを削減できる可能性があります。
Granite Rapidsのワークステーション向け派生モデルに関する噂は数ヶ月前から流れています。2月にはGranite Rapids-Wに関するリーク情報をお伝えしました。その内容によると、この新型ワークステーションは最大128レーンのPCIe 5.0を搭載し、8チャネルDDR5メモリをサポートし、Intelの現行W890チップセットをサポートするとのことです。
過去2世代にわたり、IntelはAMDのThreadripper WXシリーズに匹敵する本格的なCPUラインナップを揃えてきませんでした。現行のW-3500 Sapphire Rapids Refreshチップは最大60コアまでしか拡張できませんが、AMDはThreadripper 7000WXシリーズ以降96コアのトリムを、そしてThreadripper 3000シリーズにまで遡る64コアチップを供給してきました。Granite Rapids-WSにより、Intelはサーバー市場と同様に、HEDT/ワークステーションセグメントにおいて、コア数でAMDに迫る、あるいは追い抜く数年ぶりのチャンスを手にしました。
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Aaron Klotz 氏は Tom's Hardware の寄稿ライターであり、CPU やグラフィック カードなどのコンピューター ハードウェアに関するニュースを扱っています。